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駅伝に詳しすぎる元NGT48・西村菜那子が箱根駅伝の見どころを解説

2023/12/30 12:00

西村菜那子
西村菜那子※ザテレビジョン撮影

NGT48を2022年に卒業した西村菜那子。現役アイドル時代から「駅伝に詳しすぎるアイドル」として知られ、現在は「#西村駅伝」というWEBマガジンを立ち上げて、高校陸上の情報を発信するなど現在も駅伝特化型の活動を続けている。そんな西村に、第100回を迎える箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の見どころを解説してもらった。

駅伝は“人間ドラマ”、箱根は「最後の晴れ舞台」

西村菜那子
西村菜那子※ザテレビジョン撮影


――駅伝をどう観たらいいのかわからない、という方に向けて駅伝の楽しみ方を教えてください。

走ることは、ほとんどの方が経験したことある行為ですよね。10000mを陸上のトップランナーだと27分台で走るんですが、もう普通に考えて私たちは無理じゃないですか(笑)。走るって行為は全員がしたことあるからこそ、選手のすごさを実感しやすいと思うんです。例えば、サッカーですごいドリブルを見たとしても、サッカー未経験者はそのプレーがどれだけすごいか実感しにくいと思います。ですが、ランナーは5000mを13分台で走ると聞くと、「うわ、私絶対無理だわ、すごいな」ってなると思うんですよ。「すごさを実感しやすい」ということが、まず駅伝の面白さであり、見どころです。

それと、箱根駅伝は4年間で選手の方がどんどん入れ替わりますが、1月2日~3日の箱根駅伝が終わったら4年生が引退して、翌日の1月4日からはもう新しいキャプテンのもとで練習が始まります。今のチームでいられるのは箱根駅伝が最後なんですよね。「もうこのチームを見れるのはこの箱根駅伝が最後なんだ・・・」と思うと、儚さを感じませんか? 儚さゆえに毎年どのチームにも感情移入してしまいます。

――なるほど、まさに、「最後の晴れ舞台」なわけですね!

そうです。ランナー1人1人に物語があるんです。例えば今年のランナーで言うと…(取材ノートを取り出す西村)。

――すごい。それはどういうノートなんですか?

私が日頃、駅伝のことで情報を手に入れたら必ずスマホでメモするんですよ。それを駅伝シーズンになったら全部印刷してノートに貼っていくんです。

ランナーの魅力でいえば…例えば、順天堂大学の吉岡大翔選手(1年/佐久長聖高校)。彼は、野球でいうドラフトだと1位指名だったぐらいの、世代トップのランナーだったんですね。鳴物入りで順天堂大学に入学しました。

5月、6月の記録会はすごく調子が良くて、4年生よりもいいタイムを出していたんですけど、 その子の全日本駅伝、出雲駅伝では1区11位、3区14位と順位が沈んでいます。こんなにも“無敵”だった選手が、今は少し苦戦している状態。吉岡選手に高校時代勝てなかった選手たちが、上のタイムで走っていたりします。どの選手も、調子のいい時、悪い時があり、応援している選手がレースで復活をした瞬間はこの上ない嬉しさを感じます。中でも吉岡選手のことを高校生の時から取材を行っているので、吉岡選手のストイックな姿、競技に対する姿勢を間近で見ているからこそ、これからまた調子を取り戻してほしいですね。箱根駅伝では1人1人のランナーそれぞれに物語があります。

数ある駅伝大会の中でも箱根は特別

西村菜那子
西村菜那子※ザテレビジョン撮影


――世の中の箱根駅伝を見ている人ってみんな選手情報を追っかけているんでしょうか?ある程度、実況・解説者さんが、選手のエピソードを紹介してくれたりするんですよね?

そうですね。実況を見てると、「この選手、今年は結構怪我で苦しんだのか」とランナーの情報はアナウンサーの方が教えてくださいますね。ずっと苦しんだ選手が翌年エース区間を走っていたりすることもあるので、ずっと目が離せないです。1回だけでなく、翌年も、そのまた翌年も駅伝を見続けるとより楽しさが増します。せめて10月の出雲駅伝から見てほしいですね!出雲駅伝、全日本駅伝、箱根駅伝と続くので、この三大駅伝を見ていただくと魅力がより分かると思います。

また面白いのが、1月末に都道府県対抗駅伝という大会があるんですよ。これは大学単位でなく、県ごと、出身ごとにチームが作られるんです。しかも中学生から社会人ランナーまで走るんですね。箱根駅伝でライバルだった選手たちが同じ県だから同じチームになることもありますし、 逆に言えば、同じチームで箱根走っていたランナーが、別チームでライバルとして同じ区間を走ってることもあります。

――駅伝の大会も多数あるのですね。その中でも箱根はやっぱり特別なのでしょうか。

私はたくさんの陸上雑誌の取材を行っていますけど、やっぱり箱根の特別さを日々実感します。箱根駅伝って関わっている人の全員が大学生なんですよね。コース脇にお客さんがいて、コースと沿道の間に、走路補助員というお客さんの方を向いてコースを守っている人がいるんですね。この補助員の方たちは、箱根駅伝予選会で通過できなかった学校の選手なんです。だから中には、 ほんとは走りたかったのに走れなかったっていう選手だから、悔しくて泣きながら補助員やってる学生もいるんです。ほんとに箱根駅伝はあらゆる学生で成り立ってる大会なので、走ってる選手だけでなく、もっといろんな学生の存在が、視聴者の方に伝わるといいなって思っています。

駒澤大学の優勝は堅い?「シード争い」にも注目

西村菜那子
西村菜那子※ザテレビジョン撮影


――今回の箱根駅伝の見どころを教えてください。

ちょっとマニアックかもですが、「シード争い」ですね。大学三大駅伝には出雲、全日本、箱根とあるんですけど、今年は出雲と全日本は駒澤大学が勝っているんです。おそらく箱根も駒澤が勝つだろうというのが大方の予想なんですよ。それぐらい今年の駒澤がもう圧倒的な強さです。もちろん他にも強いチームもありますが、それ以上に駒澤がとにかく強すぎて、全日本なんて1区からアンカーまでずっと駒澤がトップでぶっちぎり。毎回箱根駅伝の前は、陸上好きの方と優勝予想で盛り上がるんですけど今年は、「とりあえず優勝は駒澤」という感じですね。

そのため、今年は優勝争いと共にシード争いにも注目が集まっている印象。トップチームに駒澤、続く青学がいて、 中央、國學院、この辺が現在4強と言われていて、5位から12位ぐらいまでがとにかく接戦。上位10位までが来年の箱根駅伝のシードとなるので、今年のシード争いはかなり混戦かと思われます。

シード争いの中でも注目は東洋大学。東洋は18年連続シード権、つまり18年ずっとトップ10入りしているのですが、今年ちょっと戦力ダウンしていて、全日本駅伝でもシード権落ちているんですね。今年はもしかしたらあの東洋大学がシード落ちしてしまうのではないか、はたまた19年連続シードを獲得するのか…今年の見どころの一つです。

――すごい。さすが駅伝メディア(#西村駅伝)の編集長ですね。最新情報を追っかけてないと勢力がわからないと思いますが、やっぱり好きだから追かけ続けられるんでしょうか。

そうですね。好きだからっていうのもありますし、やっぱ駅伝の「お仕事」をさせていただいている以上、間違った情報は発信しちゃダメだと思っているのもありますね。得た情報は、どこが情報源なのかとか、本当に正しい情報なのかを確認するようにしています。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

西村菜那子オフィシャル
https://www.illuminus-creative.net/talent/nanako-nishimura

西村菜那子 公式Instagram
https://www.instagram.com/nanako_nishimura/

西村菜那子 公式X
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#西村駅伝 WEBマガジン
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