吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第1回「約束の月」が1月7日に放送された。平安時代を舞台とした意欲作、その土台となる初回は紫式部&藤原道長の幼少期を演じる子役が存在感を発揮。視聴者からも「子役2人がかわいい!」「どうなっていくのか気になる」の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
初回はまひろ&三郎の出会い
平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部(まひろ)を吉高、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じる。
15分拡大版で放送された初回は吉高&柄本ではなく、まひろと道長(三郎)の子供時代を演じる落井実結子ちゃん、木村皐誠くんを中心としたストーリー。貧しくも家族仲良くのびのびと暮らすまひろと、名門中の名門の家に生まれた三郎、対照的な出自の2人が出会うまでのいきさつが描かれた。
まひろ、妄想の翼を広げる
まひろは想像力と好奇心に富んだ少女で、書物を好み、父・為時(岸谷五朗)に「お前が男子(おのこ)であったらなあ」と惜しまれるほど。一方三郎は学問こそ苦手な様子だが、穏やかで心優しい性格。初回では、そんな二人が川べりで出会うシーンが印象的だった。
「鳥が逃げてしまったの。大切に飼っていた鳥が」と泣きそうなまひろに、三郎は「泣くな、よし、俺が笑わせてやる」と初対面ながら慰めようと一生懸命。そんな三郎を見て、思わず「私は帝の血を引く姫」「母上は宮中の女房として働いていたのだけど、お上のお手がついて、私を身ごもったの。それで、宮中を追われたの」と妄想の翼を広げるまひろ。2人のかわいいやり取りから、やがて紫式部と藤原道長になるそれぞれのキャラクターも窺い知ることができる。