「なんでわざわざ大学来たの?」幼馴染の一言に雪は……
一方で、自分との交流も「異文化交流」が目的なのではという不安に駆られる雪。時々、彼女が寂しそうにしているのは、周りとの“隔たり”を感じているからだろうか。りんが自分以外の友達と話し込んでいる時も、雪は思わず声をかけるのを躊躇ってしまう。
そんな雪に、「なんでわざわざ大学来たの?」と容赦ない疑問をぶつけてくるのが幼馴染の桜志(CV:大塚剛央)だ。桜志は手話が使えるが、雪に向けられるその言葉はいつもどこかトゲがあった。だが、それは心配の裏返しでもある。
桜志は学校帰りに、雪と同じ聴覚障がいの男性が改札で引っかかるも、駅員の呼びかけに気づかず通り過ぎていくのを見た。桜志が追いかけて手話で事情を伝え、男性はすぐに引き返したが、もし桜志がいなかったら男性は逃げたと誤解されたままだっただろう。
雪は高校までろう学校に通っており、限られた人と限られた空間の中で育った。先生たちも優しく、そこにいれば不用意に傷つけられることもない。「いっそ 安全なとこにいてくれりゃいいのにな」という桜志の言葉はそういう意味も彷彿とさせる。
しかし、雪は自分の意志で外の世界に飛び出していった。ドラマのようなキラキラした世界でりんと出会い、そして逸臣に出会った雪。逸臣への感情が雪みたいに降り積もっていくたび、雪の表情もまたキラキラと輝く。その胸の高鳴りは理屈じゃない。雪は大学に行くと決めた時のように、逸臣に対する感情に憧れではなく“恋”と名前をつけた。
逸臣への恋心を自覚した雪に、視聴者から反響続々
「私――逸臣さんに恋をしました」という雪のモノローグに胸がキュッと締め付けられる。前回と同様に、雪の感情が豊かな色彩と諸星すみれの繊細な演技で丁寧に描写された第2話に、視聴者から「憧れか恋か、わからなかった雪ちゃんが恋だと思いたいと気持ちを踏み出すまでの流れが心地よい」「気になる相手へのおはようがぎこちなくなっちゃうのは声も手話も同じですね。雪ちゃん一挙手一投足めちゃめちゃ可愛いな」「逸臣さんと出会って世界の色が変わるって前回言ってたけど、本当に色が沢山増えた感じする!」「桜志の想いの切実さ、大事だからこそ傷つかないでほしいのすごくわかる」という声が挙がった。
◆文=苫とり子
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