強烈なキャラに視聴者沸騰「最高すぎる」
のちに花山天皇となる師貞親王、演じる本郷は、今回が「麒麟がくる」(2020年)に続いて大河ドラマ2度目の出演。「麒麟がくる」では持ち前の高貴な雰囲気を存分に活かし、知性あふれる公家・近衛前久役を好演した。連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021-2022年)で3人目のヒロイン・ひなた(川栄李奈)と演じた切ないロマンスも印象深い。
「進撃の巨人」(2015年)のアルミン役や「鋼の錬金術師」(2017、2022年)のエンヴィー役などコミック実写化作品にも多く出演しているが、特に話題を集めたのが映画「キングダム」(2019年)で演じた秦の始皇帝・エイ政(吉沢亮)の異母弟・成キョウだ。身分第一主義者で、実母が王族の血を引いている自分こそが純血であり王にふさわしい、と反乱も起こす悲運のキャラクター。本郷は、そんなニヒルで鼻持ちならないキャラクターをまるでコミックから飛び出してきたかのような再現度で演じ、ファンから絶賛を浴びた。
「キングダム」制作発表会見でも「エゴイスティックな王族の役の考え方は僕自身に似ているので、役作りもせず挑ませていただきました」と成キョウさながらのニヒルな雰囲気を漂わせ、会場を沸かせた本郷。今回の「光る君へ」で演じる師貞親王も、どこか成キョウにも通じるエゴイストっぷりが感じられる。
強烈な個性を持ち、周囲からは“痴れ者”と疎まれる師貞親王が登場すると、視聴者からは「本郷奏多が演じる高貴なクズキャラ、最高すぎる」「似合いすぎてグッときた」「ただの痴れ者で片付けられない魅力を感じる」の声が続々。中には「キングダム」の成キョウを思い出すファンも…。「花山天皇」がYahoo!検索ランキングでトップ2に浮上する反響を集めた。
次回は1月21日(日)に第3回「謎の男」を放送する。