西島秀俊主演の日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第2話「エンディングオーケストラ、誕生」が1月21日に放送された。同作は、“ある事件”で家族も音楽も失った父・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し親子の絆と人生を再生させていく、完全オリジナルのヒューマンドラマ。晴見フィルはあと3カ月で廃団となることが決定したが、俊平は新メンバーの募集を始めた。(以下、ネタバレを含みます)
愛と魂の物語を彩る個性豊かなキャスト陣
西島、芦田の他、響の同僚のポジティブ思考で明るいトランペッター・森大輝役に宮沢氷魚、魔性のフルート奏者・倉科瑠李役に新木優子、クラシックに恋する高校生・谷崎天音役に當真あみ、クラシックを諦めたチェリスト・羽野蓮役に佐藤緋美、プレッシャーに弱いティンパニ奏者・内村菜々役に久間田琳加を配役。
また、俊平の息子・海を大西利空、響と海の母親・志帆を石田ゆり子、晴見市の市長・白石一生を淵上泰史、コンサートマスター・近藤益夫を津田寛治、うたカフェの店主・小村二朗を西田敏行、物語の鍵を握る謎の男・鏑木晃一を満島真之介、市民オーケストラの団長・古谷悟史を玉山鉄二が演じている。
脚本を手掛けるのは、「凪のお暇」(2019年)、「妻、小学生になる。」(2022年)などの大島里美。劇伴は「テセウスの船」(2020年)、「日本沈没―希望のひと―」(2021年)をはじめ、多くの作品を手掛けている菅野祐悟が担当。さらに、東京音楽大学教授であり、日本クラシック界をけん引している世界的指揮者の広上淳一が同作のオーケストラを全面監修。また、オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップしている。
出会いたいなと思いまして。この街に眠る素晴らしい音楽家に
妻・志帆から5年ぶりに電話があり、ウィーンで生活していた俊平が20年ぶりに帰国した。流れで、静岡県晴見市の市民オーケストラ“晴見フィルハーモニー”の指揮を務めることとなったが、市からの助成金の打ち切りが決定し、楽団はあと3カ月で廃団することが確定。
団員たちは落胆するが、俊平は“3カ月しかない”ではなく“あと3カ月ある”とポジティブに捉え、「まずは楽しい演奏をしましょう。演奏する僕たちが心から楽しい演奏を」と団員たちを鼓舞する。
こんな時こそ、楽しい曲を演奏しようということでロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」を演奏しようと呼びかけるが、オーケストラにチェロが一人、フルートが一人足りないことを知らされる。そこで俊平が「足りない団員は募集しましょう。出会いたいなと思いまして。この街に眠る素晴らしい音楽家に」と提案。
そして団員探しが始まった。
ポニーキャニオン
発売日: 2023/12/06