フルートはプロのオーケストラで活躍する倉科瑠李
プロのオーケストラで活躍するフルート奏者、倉科瑠李(新木優子)。演奏技術は高いが、多くのオケをクビになってきた。“カルメン”と呼ばれるほど恋愛がらみでもめ事を起こすことが多く、それが原因だった。
晴見フィルから何度もスカウトしてされるも断り続けてきたが、俊平に誘われ、参加を決めた。色々ともめ事を起こし、不穏な空気にしてきたということを聞きながらも、俊平は「調和を乱す嵐を呼ぶフルート。それこそ求めている音です。思う存分、不穏な天気にしてください!」と、彼女の短所と思われていたところを見込んでのオファーだった。
募集の予定はなかったが指揮者見習いで高校生・谷崎天音が参加
チェロとフルートを募集する予定だったが、予定外の人物が現れた。それは最後の定期演奏会にふらりと現れ、クラシック音楽に魅了された高校生・谷崎天音(當真あみ)。またまたオケが練習しているところにふらっと現れ、「SNSに団員募集ってあったんですけど私もオーケストラに入れますか?」と俊平たちに伝えた。
楽団たちはいろめき立ち、パートを尋ねるが「楽器はいいの。指揮がしたいから。この人(俊平)に直接習いたいの」と目を輝かせながら答えた。定期演奏会で聴いたベートーヴェンの「運命」をずっと聴いていて興味を持ったという。
「指揮なら誰でもできるでしょう?」という天音の言葉に団員たちは絶句するが、俊平は「君の言うとおり。誰でも出来る」と言って話を聞き、指揮をしたいという思いを受け止めた。ヨハン・シュトラウス2世の「皇帝円舞曲」の天音の聴き方に驚き、「あの子は面白い。未来の指揮者かもしれません」と評価。最終的に“指揮者見習い”として加わることとなった。
チェロは才能に恵まれながらも音楽を辞めていた羽野蓮が
俊平が団員募集を提案した時、ティンパニー奏者の内村菜々(久間田琳加)が「私の“推し”をぜひ!」と懇願し、羽野蓮(佐藤緋美)が候補となった。羽野は、クラシックの才能に恵まれ、16歳でCDデビューしたが、ある事情から音楽を辞めて今は父親の工場に勤務して配送の仕事をしている。
俊平が、古谷と森と一緒に羽野の務める工場に赴くが、羽野の父親は音楽を毛嫌いしていて、無下に扱われてしまう。羽野と話をすることが出来たが、CDデビューしたことは“黒歴史”と言って、「音楽活動を辞めた」と俊平に伝えた。しかし、俊平はズボンについた松ヤニに気づいていて、音楽活動は辞めたが“音楽”は辞めてないのではないかと思い、再アタック。
鍵盤ハーモニカを持参して、チェロとセッションし、口説いていく。俊平ならではの口説き方で羽野は演奏する楽しさを思い出し、オケの練習場に現れ、「3カ月だけならあなたと演奏するのも悪くないかなって」と参加を決めた。
「ようやくメンバーがそろいましたね。アパッシオナート! 音楽への情熱を胸に楽しんで前に進みましょう」と俊平が呼びかけ、晴見フィルは大きな一歩を踏み出した。“期限付き”だが、3カ月で何が出来るのか、ワクワクさせてくれる展開となっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
ポニーキャニオン
発売日: 2023/12/06