逸臣VS桜志のやりとりに感情がかき乱される
だが、京弥の心配をよそに雪は逸臣との距離を縮めていく。りんが京弥とお店の買い出しに行くことになり、雪もまた逸臣を誘い、4人は一緒に出かけることになった。
当日、駅で逸臣と待ち合わせる雪。そこに向かうまでの電車で雪は幼馴染の桜志(CV:大塚剛央)と鉢合わせる。桜志と顔を合わせるのは、逸臣に会うためにコインランドリーへ向かう途中にばったり遭遇して以来。「あの日は何時に家に帰ったのか」と口うるさく問いただす桜志を雪はうっとおしく思うが、そこには彼なりの優しさがある。
雪に傷ついてほしくないのは京弥だけじゃなく、桜志も一緒。彼の場合はそこに多分、恋心も隠されている。電車で隣に座り、雪の髪の毛を触ったり、肩に寄りかかったりとちょっかいをかけまくる桜志。言葉はなくとも雪が好きという気持ちが痛いほどに伝わってきた。
だけど、電車を降りた瞬間に駆け出すほど、雪の気持ちは一直線に逸臣の元へ向かっている。人にぶつかってよろけた雪を後ろから抱きかかえる逸臣に、思わず桜志は「そいつ耳が聴こえねーんだから 後ろから抱きつかねぇ方がいいですよ」とちくり。そんな桜志を煽るような逸臣のセリフが印象的だ。
「雪は 俺だったら いいんだって」
桜志に向けられた視線も少し挑発的で、本人も無意識な雪に対する独占欲に胸がキュンとなった。一方で、そんな逸臣に今回ばかりは敗北を喫した桜志の去っていく背中が切ない。雪をめぐる2人のやりとりにはこうして感情をかき乱される。
表情から伝わる逸臣の雪に対する優しさ
その後、手を繋いで待ち合わせの場所にやってきた逸臣と雪に、京弥とりんは驚く。買い物中も仲睦まじい逸臣と雪の姿から目が離せない2人。特に、逸臣が雪を呼ぶ声の優しさに衝撃を受けた彼らは思わず顔を見合わせた。
自分の気持ちを伝える術は言葉だけじゃない。身振りや手振り、声のトーン、そして表情といった“ボディランゲージ”も意思疎通を図るための有効な手段だ。雪も逸臣に電車で助けてもらった時、「ありがとう」の手話と一緒に表情で感謝の気持ちを一生懸命伝えようとしていた。雪との会話の中で当時を「あの 雪の目 なんか 俺 ずっと忘れらんねぇし」と振り返る逸臣。そんな彼の、雪に向ける表情は柔らかい。
雪をどう思っているのか。逸臣はまだ、それを口にはしていない。逸臣が自分を呼ぶ時の優しい声を雪は聞くことができない。だけど、逸臣が雪を大事に思っている気持ちは声以外の様々な情報を通して、本人にも伝わっているのではないだろうか。
視聴者にも逸臣が雪に向ける優しさがじんわりと伝わり、SNSで「愛しい人が優しい声で自分を呼んでも気付けない。それでも逸臣の優しさは雪に伝わっており、ホッとさせられる」「聴こえないからこそ気になる逸臣の声。そこに込められた逸臣の想いと優しさに胸キュン」「手話とともに、口程に物言う雪の目を見る逸臣、逸臣の声を意識し始める雪と、様々に想いを伝える手段とベクトルが重なり合っていくのが本作らしいハートフル！」「手話にも声にも感情が籠る。手に心が出るって本当に素敵ですね」といった声が挙がった。
◆文＝苫とり子
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
▼ABEMAで「ゆびさきと恋々」を見る
https://abema.tv/video/title/632-5
▼Disney+で「ゆびさきと恋々」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/a-sign-of-affection
▼TVerで「ゆびさきと恋々」を見る
https://tver.jp/series/sr739q9u4n
▼Huluで「ゆびさきと恋々」を見る
https://www.hulu.jp/a-sign-of-affection
