初めて行くアフリカ旅行のオススメは”モロッコ”と”ナミビア”…ヨシダナギのアフリカ愛が炸裂<最強の時間割>
色んなことから逃げてきた結果、フォトグラファーに
そもそも、ヨシダはなぜアフリカにこだわるのか。始まりは5歳の時。たまたまテレビで見たマサイ族の姿がきっかけだった。日本の家に招かれ、畳の家で飛び跳ねているのを見て「かっこいい。大きくなったらマサイ族になろう」とヨシダは思ったそう。
それから18年後、ヨシダは23歳の時に初めてエチオピアに渡った。しかし、それはフォトグラファーとしてではない。完全に趣味であり、「フォトグラファーになりたいと思ったことは一度もない」そう。そのため、一台もカメラを所有しておらず、現在使っているカメラもNikonから借りているものだという。「色んなことから逃げてきた結果、フォトグラファーという肩書きがついてきた」と語るヨシダの人生とは?
14歳の頃、不登校になったヨシダは、スカウトをきっかけになぜかグラビアアイドルとしてデビュー。自分には向いていないと思いながら20歳までグラビアの仕事を続けたが、限界を感じ、撮影で出会ったカメラマンの勧めでイラストレーターに転身することとなる。しかし、わずか3年でスランプに陥り、アフリカに逃げたという。
写真を撮り始めたのは記録のため。人の顔をなかなか覚えられないため、アフリカで出会った人たちをポートレートに収め始めたのがきっかけだった。そのため、自身がフォトグラファーという認識はなく、「クレイジージャーニー」でフォトグラファーとして紹介された時は自分でも驚いたそうだ。
そのうち同番組をはじめ、テレビの撮影でアフリカを訪れるようになったヨシダ。その結果、プライベートで遊ぶ時間がなくなり、「なんか違う」と思い始める。そんなヨシダは何を思ったのか、食品サンプルのトレーナーになろうと決意し、資格を取得。1日中、食品サンプルづくりに明け暮れたが、材料の樹脂を吸いすぎてアレルギーになってしまったため、断念したという。一度はフォトグラファーの仕事から逃げたものの、そういうことがあり、現在まで7年続けている。
何かを辞めることに躊躇はないのかという質問に「嫌だなと思いながらやっている方が怖い」とヨシダ。人によって向き不向きがあるため、嫌なことから逃げるのは決してダメなことではなく、「新たなチャレンジ」と語った。そんなヨシダがこれから挑戦しようと思っていることは、クラウドファンディング。もう一度、ベスト写真集を出版するため、渡航費用などを集めたいと考えている。
最後に、鈴木は番組恒例の「カッコいい大人とは?」という質問に、「好き勝手に生きる人」と回答。「自分の人生なのであまり人のことは考えず、自分本位でいいんじゃないかな」という持論で今回の講義を締めくくった。
■文/苫とり子