映画化を見越していた…!? テレビシーズで謎かけのようであった「母からの言葉」
出生の秘密を知り、さらにフレイ・アルスターとの再会や様々なことが積み重なったことで、キラは「僕は…何だったのかな。生まれてきちゃ…いけなかったのかな…」と、目を伏せながら自分の存在を否定するような言葉をつぶやいてしまう。そんなキラに、ラクスは優しく、穏やかな眼差しで語りかける。
「昔、母に言われました。世界はあなたのもので、そしてまた、あなたは世界のものなのだと。生まれ出て、この世界にあるからには、と。あなたを見つけて、わたくしは幸せになりました」
母からの言葉を借り、ラクスはキラの存在をそう肯定してくれた。ただ、ラクスの何を指して母がそう教えたのかは非常に抽象的で、当時はどんな生まれを持っていようとも、キラと出会えてよかったと、そんな風な意味の言葉だと解釈していたのだが、『SEED FREEDOM』を観た今は、ラクスの存在も肯定するシーンだったのだと理解できる。
ラクスが何者かを母は知っており、きっと設定上では後々に繋がる伏線として考えられていたのだろう。実際に劇場版を観たファンも当時謎かけのようだったこのシーンを思い出したようで、「あなたの可能性は無限大だから思うように生きなさいって意味だと思ってたけど、劇場版設定考えると意味変わってくる」「これ劇場版観た後だとそういう意味かよ…!?ってなるな」「まさか20年前から映画の設定は想定されていた!?」など、感嘆のコメントが数多く寄せられている。
また、『ガンダムSEED』小説版ではキラに渡したラクスの指輪の裏には、「世界はあなたのもの、あなたは世界のもの、この世に生まれ落ちた限りは」と掘られている記述があり、重要な裏設定だったというのが改めて分かるところだ。
映画の中でラクスに何が起こるかはここでは触れずにおくので、未視聴の方はぜひ自分の目で確かめてほしい。SEEDファンであれば一度は絶対に観ておきたい内容となっており、デュランダル議長が提唱したデスティニープランの先や、前作からのキャラクターの現在地など、そこには知りたかった情報が敷き詰まっているはずだ。
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ガンチャン