吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第8回「招かれざる客」(2月25日放送)で新たな顔を見せた藤原道兼(玉置玲央)。まひろ(吉高)の母・ちやは(国仲涼子)を殺した張本人でありながら、まひろに「母御はいかがされた?」と優しく問い掛けるる姿が、視聴者をざわつかせた。道兼は、父親に疎まれて育った孤独で純粋な人物なのか、それとも…。(以下、ネタバレがあります)
「父にかわいがられた覚えはない」
「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。人気脚本家・大石静氏が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が演じる。そして、紫式部の生涯の“ソウルメート”となっていく藤原道長を柄本佑が演じている。
道長たち三兄弟の父・兼家(段田安則)が宮中で倒れるエピソードが描かれた第8回で、まひろの父・為時(岸谷五朗)に近づいてきた人物がいた。道兼だ。道兼は穏やかな表情で為時に話し掛け、自分が父・兼家に疎まれる存在であることを打ち明けた。そして「小さい頃からかわいがられた覚えはない」と切なげな表情を浮かべた。
まひろに寄り添う道兼
道兼はその後、酒を持って為時・まひろ親子の家にもふらりと現れた。全てを胸に秘める決心をしたまひろが道兼の前に出て琵琶を披露すると、道兼は目を潤ませて「見事ではないか!体中に響き渡った」とまひろの琵琶の腕を褒め、まひろを思いやるように「母御はいかがされた?」と優しく問い掛けた。
そして、母が亡くなったと聞くと「…それは、気の毒であったな。ご病気か」とまひろに寄り添うような表情も。スリリングなこのシーンに視聴者からは「張本人が…!」「まひろ、よく我慢した!!」の声も上がった。