コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、みやさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「友達だった人」だ。3月4日時点で1.2万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者のみやさんに制作の背景を伺った。
顔も知らない“SNS上の友達”との話
物語は、主人公の森本がX(旧:Twitter)上で知り合った「ささみさん」の告別式に参列するところからはじまる。SNS上での関係で、はじめてささみさんの顔を知ったのは彼女の告別式で見た遺影だった。
はじめてささみさんと繋がったのは3年前。X上で、言葉の中に別の言葉を見つける遊びにハマり、そこでささみさんにフォローされた。同い年という共通点があり、イイネのやりとりをするようになった2人。
そんなある時、ささみさんからイイネがこなくなり、ポストもしていないことに気付く。その後「わたし余命1年らしい。珍しいタイプの癌だってよ」というささみさんのポストを目にした。どのように声をかけたらいいのか迷う森本。そこではじめてリプを送り、時々やりとりをするようになった。
SNS上で繋がって生まれる友情。現代ではよくあるパターンでもあり、共感する人も多いだろう。実際に作品を読んだ人からは「絶対泣いちゃうヤツだ」「めちゃめちゃいいなぁ…」「導入だけで泣きそ…」「涙腺が緩む」「刺さるドラマだ」などの反応があがっている。
今回は、漫画の作者・みやさんに作品ができあがるまでの話を伺った。
共感する人続出! 作者・みやさんの創作背景とこだわり
――「友達だった人」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
お友達がコミティアに誘ってくれたので何か本を一冊作ろうと思い、亡くなったTwitterのお友達のことが当時頭から離れなかったので、そのことを題材に描きました。
――「友達だった人」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
物語の後半部分に、良い絵が描けたな〜というお気に入りの絵が何個か入ってるのでそれを見てもらえたら嬉しいです。
――今回SNSで多くの反響がありましたが、読者の声で特に印象に残っているものがあればお教えください。
今、ささみさんと同じような状況にある方がこれを読んだらどう感じるか?と不安でしたが、闘病中の方から「続きを楽しみにしている」と言われた事が心に残っています。
――みやさんが普段漫画を描く上で大切にしていることはありますか?
奇を衒うことなく等身大で地味なことを描きたいといつも思っています。
――みやさんの今後の展望や目標をお教えください。
今までと同じように私の身近な友達が喜んでくれるような作品を描き続けたいです。
――最後にみやさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
読んでくれる方がいるので何とか描けています。生暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。