コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、立葵さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「バスに乗る隣町の学校の生徒が不穏そうな話」だ。3月5日時点で6.3万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。この作品は4月22日に発売される立葵さん作の『善良な不良高校生の日常』という単行本に収録されている第1話だ。今回は作者の立葵さんに制作の背景を伺った。
ギャップにやられる!不良な見た目でも……?
物語はバスの中で子どもが「歯医者嫌だぁぁっ ママのバカぁぁ!!」と泣き叫んでいるシーンからはじまる。子どもが泣いてお母さんは大変そうだと女子高生がその様子を見ていると、「おい、何泣いてんだよ!泣くなよ こんな所で!」と子どもに近付く不良に見える男子高校生達。女子高生はドキドキしていると、「歯医者嫌だよなぁぁぁ。分かるうぅぅ」とまさかの男子高校生の1人が子どもに共感して泣き出した。
さらに男子高校生は「お前が泣いているのを見て1番泣きたいのは誰だと思う?母ちゃんだ。母ちゃんはお前に痛い思いをさせたくないから歯医者に連れて行くんだ。そんな母ちゃんはお前が言うように『バカ』なのか?」と子どもに優しく声をかける。すると、子どもは「ママ……ありがとう」とお母さんに声をかけ、思わずバスに乗車していた全員が涙した。
そんな不良に見える男子高校生達は、不良が多いと噂の高校、通称「カラスの吉井戸」の生徒だった。
しかし、その後も彼達は周りに優しさを与え人々を救っていく。今作はそんな不良に見えて本当はとっても“いい子”な男子高校生達のお話だ。
実際に漫画を読んだ人からは「なにこれ好きすぎる」「泣きました!」「オチが最高」「自然と口角が上がってた」「優しい世界!!」「もれなく私も泣いた」などの反応があがっている。
今回は、漫画の作者・立葵さんに作品ができあがるまでの話を伺った。
優しい世界が広がる! 作者・立葵さんの創作背景とこだわり
――「バスに乗る隣町の学校の生徒が不穏そうな話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
当時よく「悪そうに見えてめちゃくちゃいいヤツら」なキャラが登場するショート漫画を描いていたのでこんな感じのを描こう!と、担当編集様と話し合ったのがきっかけです。
――「バスに乗る隣町の学校の生徒が不穏そうな話」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
キャラクターの色んなギャップや、
何かが始まるぞ!というドタバタ感を出せていたら嬉しいです!
特に見てほしいのはやっぱり2枚目の河合の大号泣ですかね!
――今作が収録されている単行本『善良な不良高校生の日常』ではさまざまな話が収録されていますが、立葵さんが特にお気に入りのお話があればお教えください。
他校のキャラなど、たくさんのキャラが一緒にわちゃわちゃする回がいくつかあるのですが、
私も描いていて楽しかったので
是非キャラ同士の絡みを楽しんでいただけると嬉しいです!
――立葵さんが漫画を描く上で大切にしていることがあればお教えください。
1番は自分が描いていて、読んでいて楽しいお話かどうかを重視しています。
それと今までキャラ作りが得意では無かったので、なるべくキャラの性格なんかがブレないように気をつけたいと思っています…。
あとはもうノリと勢いです!!
――立葵さんの今後の展望や目標をお教えください。
なるべく多くの人に「善良な不良高校生の日常」が届いたら嬉しいです!!
そして届いた人たちをこれからもっと楽しませられるよう、次巻も楽しんで描いていければいいなと思っております…!
――最後に立葵さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
これからも皆さんも自分も楽しめるような漫画を描いていきたいと思っておりますので、お暇な時にでも見てやってください!!