出雲の絶叫…全ての感情が爆発するシーンに「泣けすぎる」「人間ってこんな声出せるの?」と感動と称賛の声<青の祓魔師 島根啓明結社篇>
MAX絶叫をはじめ、出雲の全感情が爆発!
再びバトルに突入する燐と志摩。今度の志摩は高位悪魔である”夜魔徳(ヤマンタカ)”を召喚した本気モードだが、燐はやはり本気では戦えない。すると燐の青い炎のエネルギーに反応した膨張屍人がやってきて、燐は体内に取り込まれてしまう。一方出雲は、外道院たちが見守るなか「神降ろしの舞」を踊り、母である玉雲(CV:大原さやか)から自身の肉体に九尾を移すことに成功。九尾との主導権争いが始まると、なんとか従えようと抗う出雲だったが、あまりの苦しみに悶え苦しむ。気力が尽きるその直前、仲間たちへの本当の気持ちに気づいた出雲は、泣きながら「た…す…けて!」と思わず声を発する。すると、その声を聴いた燐が剣を抜き、出雲の元へとやってくるのだった。
九尾の憑依シーンでは、塾生メンバーたちに対する出雲の本心が露わになった。そもそもファンであれば、出雲のこれまでの言動から「知ってた」という話ではあるのだが、出雲自身は自覚しておらず、ここへきてようやく自分の気持ちに素直になれたというのは嬉しいところ。さらにこの一連のシーンでは、出雲の芝居がこれ以上なく心を引きつけるもので、演じる喜多村英梨の役者魂が堪能できる点にも注目。九尾に勝とうとする強気な姿勢から一転、延々と続く絶叫と悲鳴、さらにはモノローグによる葛藤や諦め、気付き、嗚咽、泣きまで、ありとあらゆる感情表現が詰め込まれていて、これにはSNSでも「出雲ちゃんの芝居、泣けすぎる」、「人間ってこんな声出せるの?」など、芝居に対する称賛の声で埋め尽くされた。ヒロインのピンチに主人公が登場というのは王道中の王道ではあるものの、それでも最高にエモい感情になれたのは、この迫真の芝居の積み重ねの賜物だとも言えるだろう。
出雲の声に反応して颯爽と登場した燐は、そのまま外道院を殴り飛ばす。しかし外道院はそれでも自らの負けを認めず、今度は地上フロアの屍人たちを地下へと送り込むことで時間稼ぎを試みる。周囲を無数の屍人に囲まれた燐は、やるせない表情を浮かべながらも屍人を斬り倒していくのだった。
ついに……ついに燐が外道院をぶっ飛ばした。第5話に登場して以降、ずっと視聴者のヘイトを集めまくっていた外道院だけに、このシーンは爽快そのもの。SNSでも「燐! 思いっきりやってくれ!」、「ざまあすぎる」、「やったー!」と歓喜の声が多数飛び交っていた。ちなみにここは全体としてはかなりシリアスなシーンではありつつも、殴られて回転する外道院の顔がスローでアップになるなど、この瞬間だけはコミカルな演出がつけられている。さらにその直後には燐の「泣いてんだろうが!!」という名セリフが飛び出すなど、短い時間のなかで笑いと感動が襲ってくる、超速緩急が効いた名シーンだった。ともかく「これぞ主人公」という活躍を見せた燐ではあるが、最後に屍人を斬るシーンでは再びやりきれない表情を見せており、性根の優しい燐にはまだまだ辛い状況が続きそうだ。さて次回第10話「仲間」は3月9日(土)放送予定。期待して待とう。
■文/岡本大介
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