俳優の森七菜が、3月10日に都内で行われた写真集「WANDERLUST(ワンダーラスト)」(宝島社)の発売記念イベントに登場。囲み取材に応じ、写真集の撮影秘話やお気に入りカットなどを語った。
映画「四月になれば彼女は」のロケ地で撮影
同作は、森が出演する3月22日(金)公開の映画「四月になれば彼女は」のロケ地であるボリビア、アイスランド、チェコなど計10カ国で撮影を行い、21日間に及んだ旅の様子を収めた写真集。映画のメガホンをとった山田智和監督が写真集の撮影も担当し、美しい街並みや自然の中で見せる森のさまざまな表情をはじめ、旅先で出会った人と交流している様子や、移動中に眠っている姿などが収められている。
写真集のオファーがきた時のことを聞かれると「最初、写真集を出したいという思いはありませんでした」と当時の率直な思いを打ち明け、「せっかく10カ国に行くならやっぱり写真を残したいと思い、お友達も『人生の記念になるから』と言ってくれて」と気持ちが変わったことを明かした。
結果として記念になる写真集になり、「いつか(自分の子どもなど)見せたい人ができたら自信を持って見せることができる写真集になりました」と自信をのぞかせた。
映画と並行して写真集を撮影するハードスケジュール
海外での撮影は、映画を撮りながら並行して写真も撮る忙しさに追われたという。現地では「しっかりホームシックになって、でも監督に気付かれたら絶対撮られると思ったので、見つからない場所で泣きました」と、苦いエピソードを語る場面も。
また、何千枚もの中から120枚に自身で写真を厳選したそうで「もうここでしか撮れないなって、なかなか写真集で10カ国って映画と一緒じゃないとできない規模だったので、景色の美しさを引き立ててくれる写真を選びました」と話し、点数を付けるとしたら「100点満点中4000点」と照れ笑いしながら自己採点した。
ここで、カメラマンを担当した山田監督が登場。4000点という評価に安堵(あんど)すると、映画との両立に「僕はそんなに大変じゃなくて、ずっと撮られ続けている森さんのほうが体力的に大変だったと思います」と話し、「マイナス10℃以下の過酷な環境の中での笑顔だったり、ボリビアの街のフェスで森さんも自然体でみんなが踊る中に溶け込んでいって、楽しんでる姿が本当にすごいなって思いました」と被写体としての森のすごさを伝えた。
そしてお気に入りのカットについて、南米・チチカカ湖での写真を挙げた森は「島に到着した時はヘトヘトで監督も船で酔っていたので、たぶん撮れないだろうなと思っていたら、そんな状態だったはずなのにチチカカ湖の写り方がすごいなと思ったんです。こんな土地を旅してきたんだなって実感した1枚」と、選んだ理由を明かした。
写真集「WANDERLUST(ワンダーラスト)」は、3月12日(火)に発売。