2024年4月5日(金)をもってグループを卒業し、約8年にわたるアイドル活動の幕を下ろす齊藤京子。3月29日(金)には、映像配信サービス「Lemino」にて彼女の門出を祝う「わたしには、まだ夢がある」が放送されるなど、彼女の決断は大きく世間の注目を集めた。本記事では、アイドルとして駆け抜けた“齋藤京子”という人物を、彼女の門出を前に改めて振り返る。
かわいらしいルックスと“落ち着いた低音ボイス”のギャップ
中学の時に歌手になりたいという夢を持ち始めた齊藤は、ボイストレーニングに通いながら数々のオーディションに挑戦。なかなか合格できない日々が続くなか、当時オーディションやレッスンでは元欅坂46の今泉佑唯と顔を合わせることも多かったという。欅坂46の妹分で日向坂46の前身でもあるけやき坂46に応募する際は、先んじて欅坂46として活躍する今泉との縁を感じたというのも大きなポイントだったそうだ。
そもそもは歌手になりたかったというだけあって、特に歌唱力でチームをリードする印象の強い齊藤。透き通った美肌に小顔でぱっちりとした目、ふっくらとした唇を持つ“かわいい系”の見た目とは裏腹な“落ち着いた低音ボイス”というギャップも目を引く。
彼女は同じくしっとりと情感のこもった歌を得意とする中森明菜に憧れているらしく、グループの冠番組「ひらがな推し」(テレビ東京系)で中森の人気曲「少女A」を披露したこともある。中森が好きというだけあって少し寄せた歌い方ではあったが、直撃世代でもある共演者・お笑い芸人オードリーの2人から驚きの拍手が沸き起こるほどのクオリティだった。
YouTubeの人気チャンネル「THE FIRST TAKE」でも歌唱力の高さを見せつけた齊藤。彼女が日向坂46の「僕なんか」をソロで歌い上げる動画は、実に433万再生を突破するほどの話題を集めた。華奢な体から出る迫力ある伸びやかな歌声、目で情感を訴える表現力、長いまつげと張りつめた表情など、見る者を自分の世界に引きずり込む傑作だ。
さらにアイドル“齊藤京子”は、キュートなルックスを全力で活かした“ぶりっ子”モードも完備。バラエティーなどでは普段のクールさとの二面性を武器にして、大いにスタジオを盛り上げる役も買っていた。
何事にも全力な姿勢は周囲にも伝わるもの。本人のラーメン好きが高じてできあがった「ラーメン部」には佐々木久美、上村莉菜、元欅坂46の原田葵などが名を連ねていた。あまり群れるタイプではないという齊藤だが、人柄に引きつけられるメンバーは多かったようだ。
忙しい中でも妥協せず真摯に向き合った女優業
齊藤の軌跡を語るうえでは、女優としての一面も欠かせない。齊藤が単独初主演を務めた2023年10月期放送のドラマ「泥濘(ぬかるみ)の食卓」(テレビ朝日系)では、真に迫る“泣き”の演技や役作りのための食事制限など、体を張った演技が話題に。
2023年1月に公式ブログで「お芝居など表現力を磨きたい」などと綴っていた齊藤。相当気合が入っていたようで、ドラマの担当プロデューサーは齊藤について「“このドラマに懸けている”と言っていた。女優魂を感じる」と語っていた。
彼女の熱は画面を通しても伝わったようで、視聴者からは「表情の作り方が上手すぎる」「引きつけられる」「目がマジすぎ…。主人公の気持ちに入っているんだなあ」「これからの演技のお仕事も楽しみ！」など反響を呼んだ。
かわいらしく甘いルックスに、落ち着いた低音ボイス、ストイックな性格…さまざまな武器を持つ齊藤。卒業コンサートが間近に迫るなか、「Lemino」で放送される卒業記念特番「わたしには、まだ夢がある」では過去の貴重映像などを一挙放出するという。
けやき坂46の時代からグループの屋台骨として戦い続けた齊藤へのロングインタビューや、オーディション合格からドームライブの夢を叶えるに至った齊藤のアイドルとして歩んできた軌跡をたどる。
歌やお芝居、バラエティーにおいても多彩な才能を見せる齊藤。卒業後の更なる活躍に期待が集まるのはもちろんだが、まずは彼女の人生における大きな区切りを大切に祝いたい。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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