元AKB48で俳優の島崎遥香が、3月24日に都内で「ぱるるのおひとりさま論」(大和書房)出版記念イベントを開催した。
同作品は、島崎にとって初となるエッセー本で、自身の信念や経験を基にした考え方などをつづった一冊。SNSなど情報があふれる時代に、周りの目を気にして疲れ切った人たちに「万人受けなんて考えなくていいんじゃないですか？」「もっと自分のために生きたらいいのに」というようなメッセージを伝える。
島崎遥香「頑固だとは思ってはいたんですけど、改めて気付かされました(笑)」
イベント前に行われた囲み取材に登場した島崎は、作品について「最初は『30歳になる記念で写真集か何かを』というお話を頂いて、写真集だとありがちというか、違った一面を出せたらいいかなと思って、エッセー本は出したことがなかったし、自分の思いなどを語る場所も今までなかったので、ここでファンの皆さまに自分が経験したことや思っていたことを出せたらいいなと思って、出させていただきました」と告白。
さらに、「『“1人”って寂しく孤独に感じる』とか『どこか周りと自分が違うな』とか、そういった孤独感を感じてしまっている人たちに、『私も同じだよ。“1人”でも大丈夫だよ。明るく生きていこう！』みたいな感じのメッセージを書いているので、夜中とかにふと寂しくなった瞬間とかに読んでもらえたら『独りじゃないんだ』って安心してもらえるような本になっていると思います」とにっこり。
また、制作を通して気付いたことについて「文字にして客観的に見ると、『自分って譲れない部分がかなり多いな』と感じて…。頑固だとは思ってはいたんですけど、改めて気付かされました(笑)」と明かした。
お薦めは1人でできる趣味を見つけること
そんな中、報道陣から「おひとりさまのすすめ」を聞かれた島崎は「1人でする趣味を見つけたらいいと思います。今まで趣味っていうものが一つもなかったんですけど、“かき氷巡り”っていう1人で県をまたいでかき氷を食べるという趣味を見つけてから、かき氷好きな一般人の“ゴーラー”たちとお店で話せるようになったんです。好きな場所に行くっていうのは、1人でも楽しめるんじゃないかなって思います」とアドバイスを送った。
ほか、「アイドル時代に大変だったこと」を聞かれ、「人間関係ですね(苦笑)。対大人でもそうですし、メンバーに対してもそうでした。私は思ったことを口にするタイプなので、それがきついと思われてしまうことがあって、協調性という部分で葛藤がありました」と述懐。
加えて、人間関係に悩んでいる人たちに向け、「私も新学年の初日とか、クラス替えがあってせっかく友達になった子と離れちゃうとかで、すごく苦しかったんです。その苦手意識だったり苦しさって、大人になった今でも直ってなくて…(苦笑)。だから、最悪逃げちゃってもいいのかなって。“逃げる”ってマイナスにとらえられがちなんですけど、それで自分の心が楽になるなら“逃げる”って勝ちだなと思う。自分の心と相談しながら社会と向き合えばいいんじゃないかな」とエールを送った。
◆取材・文＝原田健
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