映画や韓流、華流、歌舞伎、舞台などさまざまなジャンルの番組を放送するCS衛星劇場」。2024年4月はテレビ初放送のTOHO MUSICAL LAB.「わたしを、褒めて」「DESK」、M&Oplaysプロデュース「リムジン」のほか、韓国の人気アイドルグループASTROによるバラエティ番組「ASTROの千夜一夜物語」など話題作が目白押しとなっている。本記事は、新生活に彩りを添えてくれるおすすめ番組をピックアップ。
チケット即完売の話題作TOHO MUSICAL LAB.「わたしを、褒めて」「DESK」
俳優やクリエイターたちが創り上げた“できたてほやほや”の東宝ミュージカルを上演する「TOHO MUSICAL LAB.」。プロジェクトの一環として2023年11月に上演されたのが「わたしを、褒めて」と「DESK」 だ。
「わたしを、褒めて」の脚本と演出は高羽彩(タカハ劇団)が手がけている。有澤樟太郎、美弥るりかなど同数々のミュージカルで活躍を見せた豪華な出演者も話題に。
物語は舞台の開幕直前、イケメン主演俳優(有澤樟太郎)がわがままを言い出して周囲を振り回すというところから始まる。バックグラウンドを担う人々が主演を舞台に立たせるため、タイトル通りに褒めまくる…というユニークなコメディー。名優たちの臨場感たっぷりな演技と、軽快なテンポで次々と展開する演出が見どころだ。
「DESK」は池田亮(ゆうめい)が脚本・演出を担当し、東啓介、豊原江理佳、山崎大輝、壮一帆らが出演。過酷な労働環境のアニメ制作会社に身を置き、懸命に作品を作り出そうとするスタッフたちが描かれる。
当時はたった2日間、3公演のみという限られた上演回数だった同舞台。全席即完売というプレミア感あふれる同舞台は4月27日(土)昼5時から「わたしを、褒めて」「DESK」と続けてテレビ初放送される。
●TOHO MUSICAL LAB.「わたしを、褒めて」あらすじ
初日開幕が目前に迫っている演劇公演の舞台裏。わがままな主演俳優・星奈和(有澤樟太郎)が突然「演出を変えろ」と言い出して、振り回される演出家、そしてそれをとりまくプロデューサーや舞台監督たちが駆け回りながら、舞台を成立させるべく奔走していく。舞台は、無事幕を開けることができるのか。
●TOHO MUSICAL LAB.「DESK」あらすじ
過酷な労働環境のアニメ制作会社に身を置き、懸命に作品を作り出そうとするスタッフたち。果たして作品は完成するのか…?ギリギリでブラックな環境下で作品づくりと自分との狭間に葛藤していく。
向井理や水川あさみなど豪華キャストによるM&Oplaysプロデュース「リムジン」
「鎌塚氏シリーズ」を手掛ける倉持裕が作・演出を務めるミュージカル「リムジン」が4月14日(日)昼5時15分からテレビ初放送される。倉持がキャストの向井理と同舞台で初のタッグを組んだ、2020年にやむなく公演中止したのち、2023年に幕を上げた作品だ。
主演の向井はもちろん、彼の妻役に水川あさみ、さらに田口トモロヲ、小松和重といった人気と実力を兼ね備えた俳優陣が名を連ねる。
同作は小さな田舎町を舞台に、追い詰められた夫婦の人間模様を描くブラックコメディ。主人公の男がついたささいな嘘がさらなる嘘を呼び、逃げ場のないところまで追い詰められていく。
●「リムジン」あらすじ
田舎町で小さな工場を営む康人(向井理)は、町の実力者・衣川(田口トモロヲ)から後継者に選ばれる。ところが、その喜びもつかの間、康人は誤って衣川に怪我を負わせた上にごまかしてしまう。
そうして濡れ衣を着せられたのは康人の友人・坂(小松和重)。「全部正直に話そう」と、妻・彩花(水川あさみ)に説得されて、ようやく覚悟を決めた康人だが、いざ衣川を前にすると、夫婦ともども再び迷い出してしまう。
小さなコミュニティーの中で起こるささいな事件。そのさざ波のような波紋が静かに拡がっていき、康人は、これまでの選択すべてに疑念を抱き始める。