中谷優我選手は
幼い頃からアントニオ猪木さんと交流のあった中谷優我選手は、今回、その闘魂を学ぼうと猪木さんとゆかりのあるプロレスラーの藤田和之選手、ケンドー・カシン選手のもとを、青木真也選手とともに訪れた。藤田選手は「猪木イズム最後の闘魂継承者」としてプロレスや総合格闘技で活躍している、言わずと知れた一流レスラー、また、ケンドー・カシン選手は青木選手が尊敬する覆面カリスマレスラーという、レジェンドレスラーふたりに中谷選手の特別稽古を青木選手が依頼した。初対面の中谷選手に対して、藤田選手は「ひと言だけ。プロもアマチュアも突き進むには、精神力が大事だから。そういう目つきに変わってほしい。目標があるなら自分信じて、てらいをしないで、バカになれよ」といきなりきびしくも愛のこもった言葉を放つ。
その言葉から始まった特別稽古は、200段もある階段ダッシュから始まり、まき割り、波打ち際でのダッシュなど地獄のメニューの連続で、きびしい言葉を浴びせられながらも、これに必死に喰らいつき中谷選手は、みごとにすべてのメニューをやりとげる。最後の波打ち際のダッシュを終えると、突然、藤田選手がTシャツを脱ぎ、中谷選手のひざ下まで海水に浸かる浅瀬でタックル、ボディスラムで水面に打ちつけるなど、とことん中谷選手を追いこむ。
最後に藤田選手は、「俺を張ってみろ!」と中谷選手にビンタを要求するも、おそるおそる張り手をする中谷選手に対して、「そんなんで効くか! こうやってやるんだよ!」と気合いのこもったビンタをお見舞いする。よろける中谷選手に、さらに「くやしいか! 声出せ! 思いっきりこい!! お前のそういうやさしさが弱点なんだよ!! 張れ、オラァ!」と喝を入れると、これに呼応するように、中谷選手が気持ちのこもったビンタを放つ。すると藤田選手は「よくやった」と中谷選手を抱きしめ、「それでいい。負けんなよ。バカになるんだよ」と愛にあふれた言葉を投げかけ、地獄の特訓は幕を閉じた。
これを見た青木選手は、「完璧ですよ。申し分ない」と言い、中谷選手は「猪木イズム……闘魂……試合前にいちばんいい喝を入れてもらえたと思います」と自信に満ちあふれた表情で稽古を終えた。
4月12日夜9:00~10:00 ABEMA格闘チャンネルにて放送
「格闘代理戦争-THE MAX-」