光星の罠にかかった優香…
だが、そんな優香の行動を、光星は探偵を雇い、逐一監視していた。探偵から送られてきた優香と賢三の密会写真を無表情で眺めながら、「お仕置き…しよっか。なぁ優香…」とつぶやくのだった。
ある日、優香がデリバリーの花束を指定場所に花束を届けに行くと、そこは弘子と賢三、両家の食事会の場だった。光星が秘書の名を使って注文して、優香をおびき寄せたのだ。光星の罠にかかってしまった事、そして、弘子への復讐は不発に終わった事を悟った優香はめまいを覚え、その場から走り去った。
「いつだってキミは、奪われる側の人間なんだ」
優香を追いかけてきた光星は、「復讐のつもり?」と嘲笑したように言い、「キミがしてる事は全部わかってるよ。気付いてないとでも思った?僕が」と、獲物を射止めた蛇のような目つきで優香を眺めた。彼は、あからさまに動揺する優香の肩に手をかけて、「いつだってキミは奪われる側の人間なんだ。次はどんな事をしてくれるか、楽しみにしてるよ」と、闇しか感じられない恐ろしい目で彼女を覗き込んだ。
不意打ちの光星の脅しに動揺するのはわかるが、こんなにわかりやすく怯えた姿を見せたら、光星はまずます調子に乗るだけなのに…。5年ぶりに優香に会った弘子も「アイツ、まだ生きてたんだ」と意にも介していない様子。本物の悪魔に討ち勝つには、ワルになりきれない優香は弱すぎる。
光星の監視の目を逃れて、優香はどう復讐を遂げていくのだろうか…。次回、優香の協力者となる黒田(原田龍二)が、光星の母・聖子(櫻井淳子)に接近。優香に協力者が居る事に気付かない光星が、彼女1人に気を取られている間に、黒田が復讐代行を成功させてくれるのを願うばかり。また、優香に想いを告白した小栗(戸塚純貴)は、今後、復讐を手伝うのか、そばで見守るだけなのかも気になるところだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ