窪塚愛流と蒔田彩珠がW主演を務める映画「ハピネス」が、5月17日(金)より全国公開される。東京・ニッショーホールにて行われた本作の完成披露試写会舞台挨拶に、窪塚、蒔田、橋本愛、山崎まさよし、篠原哲雄監督が登壇した。
「ハピネス」あらすじ
心臓の病気のため、医者から“余命1週間”と告げられた高校2年生の由茉(蒔田)と、余命1週間という事実に戸惑いながらも、彼女との幸せな日々に寄り添う決意をする恋人・雪夫(窪塚)。
逃れられない運命に対する絶望や動揺・怒り・悲しみなど、すべての感情を抱え込んだ上で、慎重に生きることよりも、残りの人生を笑顔で、幸せに過ごすことを選んだ2人。
残り少ない日々を命の限り輝かせようとする少女と、そんな彼女の夢を全力で支えようと奔走する少年が繰り広げる、純度100%のラブストーリー。
演者それぞれが語る「見どころ」シーン
拍手喝采の観客席に迎えられ、満席の観客の歓声を前に窪塚は「撮影時19歳の僕が、全てを注ぎ込んだ作品です。ようやく皆さまに届けられてうれしい」と感慨深げな表情を見せ、蒔田も「『ハピネス』を皆さまにやっと観ていただけると思うと、とてもうれしい」と観客席を見渡した。
作品について橋本は「もともと嶽本野ばらさんの原作が大好きで、とても思い入れのある作品。雪夫たちの背中を押す気持ちで演じました」と出演の喜びを語り笑顔をみせた。山崎は「娘がいるので感情移入がすごかったし、撮影の時に涙が止まらなかった」と作品の魅力を語った。
本作の見どころを聞かれた窪塚は「全部です!」と答えつつ、公園デートのシーンを挙げ、「由茉と雪夫が普段過ごしている姿が見ることができる、良いシーン」と語った。蒔田は「劇中のロリータファッションや食べ物、ストーリーはもちろんですが、そういった設定も楽しんでほしい」とおすすめした。
橋本は「由茉ちゃんが、これまで勇気がでなくて挑戦できなかったロリータファッションに挑戦する心の強さが美しいなと思った。彼女と一緒に雪夫くんも同じテイストのファッションを着るのですが、その2人の姿がかわいくて眼福でした」と雪夫と由茉の姿を注目ポイントに選んだ。
山崎は「吉田羊さんと夫婦役だったのですが、父親役が初めてだったので、ぜひ注目してください!」と新しい挑戦について語った。監督は「静かな映画ですが、キャスト皆さんそれぞれの役で感情のピークになるポイントがあるが、人それぞれ表現の仕方が違う。それぞれの俳優さんのピークを見つけてほしい」と役者個人のアプローチの違いや素晴らしさをアピールした。