赤澤遼太郎「撮影中もこうやってずっとボケたりするんですよ(笑)」
――今、お二人がお話しているのを見ていて改めて感じたのですが、作品の中には「ここはアドリブなのかな?」と感じるようなお二人の自然なやり取りやセリフ、動きがいくつかあるのですが実際どうなのでしょうか?
赤澤:結構ありますね。流れの中でというのもありましたけど、ぶっつけ本番というよりは、テストで1回やって「それいいね!もう1回やろう!」みたいなのもありました。アドリブだけど、アドリブじゃないみたいな。
高橋:ハルとして生きてしまったが故に、もはやセリフかアドリブか分からなかったですね。
赤澤:いや、もうこの(言ってる時の)顔込みで記事に載せて欲しい…! ドヤ顔というか、キリッというか。
高橋:(再度同じ表情を浮かべ)どっちがセリフでどこがアドリブかっていうのは、もう分からないです。
赤澤:撮影中もこうやってずっとボケたりするんですよ(笑)。
――でも、こういう自然なやりとりが撮影中にも生まれると、相手の反応を見て笑ってしまったりしないんですか?
高橋:笑ったら笑ったでいいんじゃないですかね。特に今回の作品は。
赤澤:確かに確かに。でも、全然そういうのは無かったです。(アキとハルではなくて)赤澤遼太郎と高橋健介が面白がって笑うみたいな、違和感のあるものは無かったですね。流れの中で、アキとハルだったらこうやって笑うよなみたいな、自然な感じでできた気がします。笑っちゃダメみたいな縛りも無かったからね。
高橋:ダメだったら撮り直せば良いしね。
「アキハル」の魅力を一言でいうと…
――今作では、アキとハルのそれぞれの思いに変化が生まれます。赤澤さんと高橋さんの初対面で感じた印象から現在の印象に変化はありますか?
赤澤&高橋:初対面の印象…全然覚えてない。
赤澤:20歳の時とかですよね。「SHOW BY ROCK!!」かな?
高橋:そうだね。僕が21、22歳とか…。
赤澤:でも、健介君は尖ってたイメージがあるかも。
高橋:尖ってた? 全然覚えてないや。僕が時代の先を行っちゃってたってことですね。ようやく今、時代が追いついてきたかな。
赤澤:尖ってたは違うかな…斜に構えてた。斜に構え過ぎて横だったのかも、あの頃の健介君は(笑)。苦手な人もいるんだろうなみたいな。
高橋:太郎はその時から僕の良さに気付いていたので、今もこうして一緒にいられます。
赤澤:(爆笑)。でも、本当に変わってないっていえば変わってない。
高橋:確かに、その時からスタンスは変わってないです(笑)。
赤澤:そうそう。スタンスはずっとこれ。
高橋:太郎も変わってないけどね。太郎は僕の中で後輩とか年下のイメージがあるので、太郎が年下といる時の姿とか印象がわかない…でも、太郎も歳を重ねて、いろいろ後輩ができて、かわいがっている後輩もいるみたいなので、時代とともに変わっていっているんだなってのは思いましたね。
――では最後に、今作は“アキハル”の愛称で親しまれていますが、タイトルと同様に作品の魅力を“ギュッ”と一言でファンの方に伝えるとしたら?
赤澤:あぁ、なるほど! “ほっこり”!
高橋:そうしたら、僕は“食べごろ”で! ちょうどいい食べごろ、見ごろですね。公開日もちょうどいい時季だと思います。6月って祝日がないので、一年の中で嫌いな方が多いみたいなんですよね。でも、そんな時にこの作品が出掛けるきっかけになったらいいなと思います。
赤澤:そうだね。それで、これを観ることがきっかけで「誰かとご飯食べよう!」ってなりますからね。
撮影/宮川朋久
ヘアメイク/SUGA NAKATA(GLEAM)
スタイリスト/小野魁人
衣装協力/JOYEUX、MAISON SPECIAL