ファンタジーな世界観に浸ってほしい
――岩崎Pのお気に入りのシーンやせりふを教えてください。
8話のラストで、ゲームを仕組んでいたガイドが実は死んだと思っていた照朝の父親だったことが明かされました。吉川晃司さんが演じる父親の命を奪った者に復讐するために戦ってきた照朝の核の部分が、一度打ち砕かれます。9話の序盤に「何のために戦ってきたんだ…」と森の中をさまよい、絶望に挫けるシーンがあり、そんな中で、仲間に手を差し伸べられた照朝がもう一度立ち上がり、朝日を見つめるカットがあるのですが、その照朝のまなざしの強さは必見です。照朝の人間的な大きさが感じられ、そのかっこよさに心が奪われました。
――今回は宣伝にも力を入れているかと思いますが、視聴者からのSNSの反響をどのように感じていらっしゃいますか?
ゲームの面白さはもちろんですが、普段あまりテレビドラマに触れない層の方々に届いているように感じます。通常のドラマとは違うことをやっているぞっていう視聴者の方がいて下さるので、願わくはこの「アクマゲーム」の世界観により多くの方々に入ってきていただきたいという思いがありますね。「カイジ」シリーズのようにファンタジーな世界観にもっと皆さんが浸って、ゲームを楽しんでもらえるように広げていきたいです。
「戦いの先に何があるか」を感じ取ってほしい
――最終話に向けて見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします。
佐藤監督とこの作品で何を描きたいか、という話をした時に、今このタイミングで実写化するなら人間同士の争いをどうしたら止められるだろうかということもドラマの要素として描きたいという話が上がりました。アクマゲームは欲望に飲まれた人間が争うゲームを描く作品ですが、今、ウクライナの情勢があり、イスラエルの情勢もあり、世界中で絶えず争いが起こり続ける時代です。そういった中でドラマの作品ではありますが、宿命の対決に臨む照朝と実の父親であるガイドもまた、「争いを止めるため」「世界から争いを無くすため」に戦いに臨んでいきます。ラストの最終決戦は、間宮祥太朗さんと吉川晃司さんの対決となり凄まじい迫力です。画面からほとばしる熱気や目線の戦いの先に何があるか、視聴者の皆様に見届けていただきたいです。
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