年の離れた四兄弟が日常の中で起こる“ささやかな事件”に寄り添い、一緒に乗り越えていく姿を描く、夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)が5月27日から放送スタート。
WEBザテレビジョンでは、本作でテレビドラマ初主演を務め、四兄弟の長男・柚木隼を演じる藤原大祐にインタビューを実施。ドラマの見どころや撮影エピソードなどを聞いた。
「弟たちがかわいい」と思っている心は僕も自然と生まれてきている
――まずは、本作でテレビドラマ初主演を務める感想を教えてください。
最初はちょっと驚きましたけど、気張らずに、3人のお兄ちゃんとしてやっていこうと思いました。座長としてドンと構えるというよりは、皆さんと一緒に作り上げていく一員としてやっていきたいなと。
――実際に演じてみていかがでしたか? お兄ちゃんの意識でできましたか?
そうですね。僕が演じる隼とは共通点がたくさんあるのですが、特に「弟たちがかわいい」と思っている心は僕も自然と生まれてきていて、それが日に日に増しているので、お兄ちゃんとしてできているかなと思います。
――どんなところがかわいいですか?
全部かわいいですね。ちょっと生意気なところも、アホなことをしているときも全部かわいいです。
――隼は社会人2年目の高校教師ということで、家でも学校でも頑張っていますが、家と学校のシーンを演じるうえでの違いや、意識していることがあれば教えてください。
基本的には“何事にも全力で取り組む隼”っていうのを念頭に置きながら演じています。ただ演じている相手が家では年下の弟たちだけど、学校では年上の先生方なので、学校では先生方に頼るというか、「僕、新米なのでよろしくお願いします」というスタンスで、家では「俺がやらなきゃ」っていうところもあるので、家の方が責任感はあるかなと思いますね。
描いていない過去まで見えるようになった気がした
――現場で弟たちとの関係性を深めるためにどのようなことをされましたか?
クランクインする前からお芝居のリハーサルをさせていただいていたんですけど、さらにその前に“遊ぶ日”っていうのを設けていただいて。1日か2日、みんなで集まってほとんど遊ぶだけの日っていうのがあって、そこでトランプとか指遊びとか、いろんな遊びをさせていただく期間があったので、その期間から徐々に兄弟になっていっていたんです。
なので、クランクインした後もカットがかかった瞬間に何かしらのゲームが必ず始まるんですよ。言葉遊びとか、その場でできるような遊びをやっていたので、自然と仲が良くなっていたというか。みんなが心を開いていってくれて、本当に兄弟みたいな感じでした。
最初は、特に中学生の二人は敬語で僕に話しかけていたんですけど、今ではタメ口だし、お互いに気を遣わなくなったというか。そのおかげで僕もすごくお芝居がやりやすくなったし、ドラマのシーンを通して、描いていない過去まで見えるようになった気がしていて。すごくよかったなと思います。