吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第24回「忘れえぬ人」が6月16日に放送され、一条天皇(塩野瑛久)と定子(高畑充希)の再会が描かれた。傍らに控える清少納言(ファーストサマーウイカ)は一条天皇から言葉をかけられ、感無量…。“大いなる喜びとともに定子に仕える清少納言”を表情豊かに演じるファーストサマーウイカに、称賛の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
定子、職御曹司に入り…
「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が、まひろのソウルメイトとなる藤原道長を柄本佑が演じている。
第24回では、出家した中宮定子が脩子(ながこ)を出産。会いたい思いを堪えきれなくなった一条天皇のたっての望みで、ついに2人は再会を果たした。はやる心を抑えつつ、職御曹司(しきのみぞうし)にいる定子のもとに足早に向かった一条天皇。定子の姿を見ると「会いたかったぞ、定子…」と、再会を心から喜んだ。
わが子をその手に抱いた一条天皇は、「よく生まれてきてくれた。もう寂しい思いはさせぬ。健やかに育てよ」と愛おしそうに声を掛けると、傍らに控える清少納言にも声を掛け「中宮が世話になった」といたわった。清少納言はあまりのことに「ハッ!」と息を飲み、声を震わせながらやっとのことで「もったいないお言葉にございます」と口にした。
定子の大きな支えになっていた清少納言
幸せだった登華殿での日々はもちろん、伊周(三浦翔平)ら親族の没落に母・貴子(板谷由夏)の死…と不幸が重なり絶望する定子を、清少納言は力強く支え続けてきた。第21回、火事になった二条第の一室で生きることをあきらめかけた定子を清少納言が「生きねばなりませぬ」と励ますシーンも、視聴者の感動を誘った。
清少納言が日々のあれこれや懐かしい日々の思い出を書き綴った文章を差し入れるようになると、定子も生きる気力を少しずつ取り戻していった。「そなたが御簾の下から差し入れてくれる日々のこの楽しみがなければ、私はこの子と共に死んでいたであろう」としみじみ感謝する定子に、清少納言は心底うれしそうな表情を浮かべた。