三谷幸喜脚本の「古畑任三郎」シリーズは、田村正和演じる主人公・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを卓越した推理力で解いていく、ミステリードラマの金字塔。FOD・TVerでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」を開催中で、第1シリーズの「警部補・古畑任三郎」第1~3話は7月6日(土)まで無料公開されている。1994年4月13日の初回放送から30年という長く愛されてきた作品で、本筋の殺人トリック以外にも小ネタが満載。小林稔侍が時代劇俳優の犯人役を演じた第7話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)
時代劇の撮影中に使われたのは本物の刀だった
第7話「殺人リハーサル」は、時代劇の人気スター・大宮十四郎(小林稔侍)が、撮影所内で立ち回りのリハーサル中、相手の悪役・城田(長谷川初範)を殺してしまう回。
城田が打合せとは逆に動き、大宮の打ち込んだ刀がまともに当たってしまう。しかもイミテーションのはずの刀が、どう間違えたのか真剣だった。城田の死は、誰が見ても事故であった。城田は映画会社の御曹司で、この撮影所の所長。出たがり屋でこれまでにも何本かの映画に出演しているが、この映画を最後に、撮影所を閉めスーパーマーケットにする予定だった。
小道具係りの山本は、イミテーションの刀の中に間違って本物を入れてしまったと告白。だが、古畑(田村)は、大宮が本物の刀と知った上での計画的な殺人と睨んでいた。そんなとき古畑は、スタジオであるポラロイド写真を拾う。
「警部補・古畑任三郎 第1シリーズ」
脚本:三谷幸喜
企画:石原 隆、鈴木専哉(フジテレビ)
プロデュース:関口静夫(共同テレビ)
音楽:本間勇輔
演出:星護、河野圭太、松田秀知(共同テレビ)
制作:フジテレビ/共同テレビ