「週刊プレイボーイ」とWEBサイト「週プレNEWS」で連載中の「キン肉マン」新シリーズをアニメ化した「キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」(毎週日曜深夜11:30-0:00ほか、TBS系ほか)。32年ぶり、1991年~1992年に放送されたテレビシリーズの続編で、新旧ファンの注目が集まる話題作だ。7月21日に放送された第2話「恐怖の完裂地獄!!」では、テリーマン(CV.小野大輔)と完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)のマックス・ラジアル(CV.小林親弘)が激突。燃える展開にのめり込み、さらに往年のファンを刺激するキン肉マン愛溢れるエンディングカットが反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)
往年のファンには感無量の神エンディング
テリーマンとマックス・ラジアルの熱い展開を見せてくれた第2話だが、まず触れておきたいのが、ある意味それ以上に話題をさらった初公開のエンディング映像だ。
漫画の原稿をバックに、ジャンプコミックス第1巻から第37巻、そし本シリーズの始まりである第38巻のカバー絵を懐かしのタッチで再現しつつ、50以上のキャラクターが登場するというもの。さらにキン肉マンがシャネルマンに変わったり、7人の悪魔超人がプリプリマンやミスターアメリカンのいる幻の初期バージョンに変わったりと、分かる人には分かる芸の細かいネタが多数放り込まれ、これには往年のファンが歓喜で反応。
SNSには「とてつもないキン肉マン愛を感じるED」「こんなに感動したEDは初めてだ」「珠玉のデキ、リピートして何度でも見入ってしまう」「プリプリマンがいるーー!!」「バッファローマンの肩当てとか迷彩服が初期のほうなの、こだわり感じる」などのコメントが多数寄せられる。
また、放送後には本作公式YouTubeチャンネルでノンクレジットバージョンも公開され、瞬く間に300以上のコメントが付くほどの大反響となっていた。
テリーマンの皮膚を切り裂く、マックス・ラジアルの完裂地獄
ジェロニモ(CV.小野賢章)たちがやられ、怒り心頭でストロング・ザ・武道(CV.大塚明夫) に一撃を見舞ったテリーマン。これを合図に世紀超人軍団と完璧・無量大数軍の新たな超人戦争が始まってしまう。正義超人主力が不在の中、テリーマンは不屈の闘志で単身、完璧・無量大数軍と闘い抜くと宣言。対する完璧・無量大数軍からは、7人が対戦相手に名乗りを挙げる。その初戦は“完裂”の異名を取るマックス・ラジアルとなり、序盤から互いの必殺技が繰り出される激しい試合となる。
ゴング前から飛び掛かり、マックス・ラジアルにナックルパートを浴びせるテリーマン。テキサス仕込みのラフファイトから、得意のスピニング・トーホールドを決めていく。しかし、マックス・ラジアルは足のサスペンションを利用して、逆にテリーマンを空中高くに吹き飛ばす。落下するテリーマンに必殺技のドリフト・タックルを見舞おうとするが、今度はそれを読んでいたテリーマンが落下の威力を利用してカーフ・ブランンディングを炸裂される。怒りに任せたラフファイトと思わせて、実は二手三手と先を読む試合巧者ぶりが光るところだったが、マックス・ラジアルにはこの技も通用しなかった。
肩の巨大なタイヤが邪魔をして、マックス・ラジアルの顔面はマットに届いていなかったのだ。そして今度はテリーマンがついにドリフト・タックルを食らってしまう。不屈の闘志で立ち上がるテリーマンだったが、食らった体の前面は血まみれのタイヤ痕に。2本の巨大なタイヤで対戦相手の皮膚を完全に切り裂き死に追いやる。これがマックス・ラジアルの“完裂”の異名の由来だった。
試合開始早々、追い詰められてしまったが、起死回生の逆転こそがテリーマンの真骨頂。特にテリーマンは“巨漢(ジャイアント)・ハンター”として名高く、巨漢の相手には特に闘志を燃やすファイターだ。次回予告では何かの技を仕掛けるテリーマンの姿が見えており、ここからどう反撃に移るのかが楽しみなところになっている。