大先輩の輝きに学ぶ「メンタル面も鍛えていただいた」
また、帝国劇場の歴史をさかのぼり、紫吹と鳳、2人それぞれの帝国劇場デビュー時の写真を紹介。宝塚歌劇団月組トップスターだった紫吹は、 2004年に「喝采 愛のボレロ」に出演。
紫吹は、当時の自身の写真を見ながら、「2004年に(宝塚を)辞めて、女優になって初めてのお仕事がこの帝劇の舞台だったので、ちょっとまだどうかしてるでしょ?辞めたてなので、ちょっとさまよってるかな」と照れ笑い。
一方、鳳の帝国劇場初出演は今から43年前の「スウィーニー・トッド」(1981年)。また、1987年の「レ・ミゼラブル」日本初演にも出演している。
そんな大先輩に囲まれた渡辺は、稽古場や舞台上での2人の存在について、「ステージに立っていただくだけで一気にきらびやかさが増すというか、このキラキラ感はお二人にしか出せない魅力的なものだと思って、『ありがとうございます』という気持ちで去年もやらせていただきました」と語る。
森本も「ステージでの立ち姿とか“こうやって立つんだな”と思いますもん。背筋がぴーんとして堂々としていて。僕は基本猫背だから良くないなと思いながら…」と省みる。
加えて渡辺は「あと、ステージ上でずっと正対で立っているっていうのが(すごい)。やっぱり動きたくなってしまうときがあるんですけど、鳳さんから稽古のときとかに、『あなたは堂々と立って、余計な動きをしない』とご教授いただいた場面もありましたし、メンタル面も鍛えていただいた部分もありました」と昨年を振り返った。
「この2人に任せてよかったなと皆さんに思ってもらえるように」
「舞台が忙しい中での美容法」を問われた渡辺は、「いろいろお仕事が続くと、やっぱりメンタルが…。心と顔はすごく比例しているなと思う7月でした。だから、美容法じゃないけど、やっぱり常に自分の機嫌は自分で取らないとなというふうに思いました。いかに自分を客観視できるかっていうところ」と分析。
「ジムに行ったりとか、おいしいものを食べたりとか、機嫌を取ることが一番の自分の美容法だと。7月に限りですけど」と言い、「7月ね、忙しかったんです、すごく。ドラマに出たり、ちょうど今日CDもリリース日なので音楽番組での活動も重なっていたので。本当にありがたいことなんですけどね」と多忙な日々を振り返った。
最後に、森本が「(現・帝国劇場)クローズ前の最後の『DREAM BOYS』なので、僕たちらしく演じていい締めくくりにつながったらいいなと思いますし、やっぱり見に来てくださる方々には、帝国劇場という劇場の素晴らしさを見ていただきたいなと思うので、今回は劇場と舞台を楽しんでいただきたいなと思います」と呼び掛ける。
そして、渡辺が「この帝国劇場が一旦クローズされるというタイミングで僕を選んでいただいたことをいいプレッシャーにして、素晴らしい公演にできたらいいなと思っていますし、現時点での最後の『DREAM BOYS』をこの2人に任せてよかったなと皆さんに思ってもらえるように、精進して本番まで稽古したいなと思っています。この後『DREAM BOYS』自体も正直どうなるか分からないから、本当に『DREAM BOYS』の最後のつもりで、背筋を伸ばして頑張りたいなと思います」と意気込み、会見は終了した。