“元傭兵”の冷酷さと愛嬌のギャップ
ジャギョンと並び激しいアクションシーンを見せたのが、スンウォン演じる元傭兵イム・サン。2話冒頭、“暴君”の目撃者を処理する冷徹さは思わず目をそらしたくなるほどの強烈さだ。アクションシーンはすべてスタントなしで自ら演じる一方で、ストローで乳酸菌飲料をすする愛嬌(あいきょう)ある表情も。冷酷なのに憎めないキャラクターを絶妙なバランスで表現している。
ガンウ演じるふてぶてしい米諜報員ポールの“ラスボス感”もさえわたる中、鮮烈な存在感を見せたのはやはり、「海街チャチャチャ」(2021年)でブレークしたソンホ。ソンホとガンウはパク・フンジョン監督の映画「貴公子」に続くタッグだ。
今作で演じているのは、“暴君”プログラムを管理する極秘プロジェクトのリーダー・チェ局長。組織の最年少局長だが冷静で、澄んだ目でほほ笑みながらとんでもないことをやってのける底知れない冷酷さを内に秘めている。1話冒頭で見せている官僚然とした雰囲気から一転、2話では政府の人間に囲まれた緊張感あふれる状況でのんびりトーストを味わう落ち着きぶりで、“暴君”の仕掛け人らしい大物感を漂わせた。
4人それぞれが強烈な存在感を漂わせる序盤を経て、3話からクライマックスにかけて、バラバラに動いていた4人が“暴君”の一点に集約し、激しく激突していく――。その緊張感が、本作最大の見どころだ。
8月14日に全話一挙配信されると、早速視聴したファンからは驚きと興奮の声が続々。「一気見してパク・フンジョン監督の世界観にドハマり」「チャ・スンウォンのスタントなしのアクションがヤバい!一見冴えないおじさんなのに掃除屋としての仕事が完璧なのもポイント高い」「主演4人全員の色気がすごい!」「ヒロインの女の子かっこよすぎる」といった声が続々と寄せられている。
韓国ドラマ「暴君」(全4話)は、ディズニープラスのスターにて全話独占配信中だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-tyrant
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