成田凌が主演を務める「降り積もれ孤独な死よ」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)が現在放送中。井龍一(原作)・伊藤翔太(漫画)の「降り積もれ孤独な死よ」(講談社「マガジンポケット」にて連載中) をベースに、オリジナル要素を付け加えてドラマ化。物語は、一軒の人気のない屋敷で13人の子供の白骨死体が見つかった、通称・灰川邸事件から動き出す。
この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める中山喬詞氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
世界観がしっかり出来上がった映像になった
――完成した映像を見た率直な感想は?
今回、映画のような質感の映像にしようと意識して、明るさや色味にこだわって撮影しました。そこに役者の皆さんの熱量の高いお芝居が重なり、毎話、非常に見応えのある映像になっていると思います。さらに音楽が重なって壮大な感じを出したり、登場人物たちの心情を描くことが出来たりと、世界観がしっかり出来上がった映像になっていると感じています。
――番組キービジュアルから映像まで一本背骨の通った世界観になりましたね。
キービジュアルのデザインや質感含めて、作品の中身と宣伝施策を統一した世界観で展開することが出来たと感じています。
ひっくり返せるようなメッセージを届けたい
――「降り積もれ孤独な死よ」を制作しようと思ったきっかけを教えてください。
まず、原作が面白かったです。そしてドラマ化するにあたって「サスペンスとしての面白さ」と「登場人物たちそれぞれが背負っている過去」を両軸で描いていきたいという想いが強く湧きました。そこに児童虐待や、トー横・グリ下といった少年少女たちを取り巻く社会問題も取り入れた、テーマ性のあるドラマにできるのではと思い制作しました。
――ドラマを見てこんな気持ちになってほしいなどありましたか?
ドラマで扱っているテーマは重たいテーマではありますが、今、世の中で定説のようになっている「虐待や暴力の負の連鎖」をひっくり返せるようなメッセージを届けられればと思っています。決して希望や救いのない話にはしたくないと、当初から思っていました。
――残虐的な描写とか過激なシーンも多いですが、気をつけたことや打ち合わせで出た話などがあれば教えて下さい。
虐待や暴力の残虐性については作品として真正面から向き合わないといけないテーマだったので、どれぐらいまでやるかというところは、 監督やスタッフと丁寧に打ち合わせをしました。子供が虐待をされるシーンでは、子役の方の気持ちにも配慮して、明るい撮影現場であるように意識しています。
この作品の脚本家の方は、女性でお母さんでもあります。子供が虐待されるシーンを撮影する際に、子役の方たちがトラウマにならないようにだけ気をつけていただきたいというのが、脚本家さんからの唯一の要望でもあったので、監督・スタッフ含めて現場の雰囲気はとても意識して撮影しました。
▼「降り積もれ孤独な死よ」Hulu番組ページ▼
https://www.hulu.jp/a-suffocatingly-lonely-death
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