田原総一朗(ジャーナリスト)コメント
かつてアメリカは南北戦争があった。現在、米国は激しく分断されていて南北のようなわかりやすい境界線ではなく分断ですぐにもこういう戦争が起きるかもしれない。映画は内戦になっている理由などは省いて戦争の悲惨さをストレートに描き見せている。
戦争には良い戦争も悪い戦争もない。戦争を起こさない為には悲惨な現実を残さなくてはならない。戦場カメラマンと若手カメラマンを中心に描いていて、非常にダイナミックで迫力ある映画。
DIZ(映画アクティビスト)コメント
今年1番の衝撃映画体験...!息をするのも忘れるほどの没入感とただならぬ緊張感はIMAXならでは。強制的に戦場に放り込まれてしまうような凄まじい臨場感と恐ろしさに打ちのめされすぎて、エンドロールは震えが止まりませんでした。
トラウデン直美(モデル・タレント)コメント
分断されたアメリカで身の危険を顧みず、紛争を追うジャーナリストたち。それは正義のためか、名誉のためか、衝動か。あまりに暴力に鈍感になった人々はその先に何を求める。
「お前はどんなアメリカ人だ?」と聞かれる場面は胃がキュッと握られる感覚だった。分断の進む世界で、私だったらどんな何人でいるのだろう。
中井圭(映画解説者)コメント
利己的で野心に満ちたこの残酷な世界では、優しさが命取りになり他者の踏み台となる。アレックス・ガーランドの視点は、神の俯瞰から人類の所業を見つめる端正な美しさと異様な冷酷さで、愚かな我々を突き放す。