桂正和「なんか新しいものを作れるかなって、ワクワクしちゃうんですよ」
司会から桂へ「ドラマ化のお話を初めて聞いた時はどんなお気持ちでしたか?」という質問が。桂は「いや、嬉しかったですけど、1回どうしようかなと思いました。大切な作品すぎて、もうちょっとタイミング待った方がいいかなとも一瞬、思ったりはしたんですが。今までに、何度かお話いただいてはいたんですが、スルーはしてきたので。僕がじゃあやろうかなって思ったのが、今というタイミングだったのかなって思いますね。実際に映像を見て、20歳の頃の“ウイングマン”を書いている頃の僕が見ていたら、多分号泣していたと思います。僕と健太って似ているとこがあって、当時のノリがまさにああいう感じだったんで、特撮が見れているっていうことがこの上ない喜びです。僕は何本もメディアミックスっていうものをさせていただいてきたんで、こういうお話があるたびに、なんか新しいものを作れるかなって、ワクワクしちゃうんですよ。だから、原作ものが映像化するっていうのをただ待ちの状態で待ってるんじゃなくて、参加したくなっちゃうんですよね。で、自分の作品は媒体によっても表現方法が違うだろうから、どういうふうにいい具合に落とせるのかなっていうのを考えるのがすごい楽しくて、たくさん口出してます、楽しんじゃってるんですよね」とコメント。
そして、“ウイングマン”が週刊少年ジャンプに連載されていた当時はリアルタイムで読んでいたという坂本。そんな坂本は「僕は70年生まれなので、連載当時中学生だったんです。で、その当時、僕も自分は健太だと思っていて(笑)。特撮ヒーローが大好きで、アクションが大好きで、学校でポーズしたり、いきなりバク転したりとか、いろいろやっていました。だから、本当に僕もすごい思い入れのある作品だし、先生の作品をいっぱい読んできていたので、先生にお会いしてすっごい緊張してたんです。でも、先生がすごいテンション高くいろいろなことを言ってくれて、僕もそれに負けないように一生懸命頑張ろうと思い、それの相乗効果があったのかなっていうのは思いますね」と気持ちを明かした。
坂本浩一「は堂々とヒーローでいこうという感じは初めからありました」
さらに、同ドラマのアクションシーンの特徴について坂本は「最近のヒーロー番組では王道作品が結構少なくて、おしゃれにしたりとかいろいろあるんですけども、主人公の健太がヒーローオタクなので、ウイングマンに変身してもそのヒーローオタクは貫くだろう、ウイングマンは堂々とヒーローでいこうという感じは初めからありました。なので、ちゃんとウイングマンと名乗ったりとか、武器の名前を叫んだりとか、そういうところが懐かしい雰囲気もするし、その中でも、最新のCG技術や造形技を作ってやっているので、新しさもあり、本当にいい感じの新しいスタイルができているのかなっていう気はします」と語った。
そんな坂本の話を聞いて藤岡は「アクションシーンは、素の状態の僕でやったら少し恥ずかしいような名乗りや決めとかをたくさん、健太っていう役を通してやらせてもらいました。でも、今までは、僕が強いキャラで敵を倒していくようなアクションを体験してきたんですが、健太は、ヒーローにはなることができて、ヒーローのこと大好きなんですけど、実力が伴ってないんですよね、最初は。もうへっぽこヒーローで(笑)。だから、序盤とかは、台本とかを見ていても、吹っ飛ばされるとかやられることが多くて。吹っ飛ばされるシーンは、フワっと一回飛んでいく感じなのかなとイメージして現場行くと、そこの吹っ飛ばされるまでの過程がすごくて(笑)。吹っ飛ばされる前に、蹴られて殴られて、お腹やられて、膝蹴りいれられてみたいな、自分の想像を超える分量の多さのアクションをやらせていただき、僕自身もそれが楽しくなっちゃって。自由にたくさんのアクションをやらさせていただいたんですけど、今振り返ると、作品の体感半分以上、殴ったり吹っ飛ばされというアクションしてたんじゃないないかなって思います。なので、胸を張ってたくさんアクション要素が詰まってると言いたいです」と振り返った。