直季、敬太、由理…切ない三角関係
そんな第9・10話では、由理をめぐる直季と敬太の関係性の変化が印象深い。
ストーリー序盤、実那子を守るため当時付き合っていた恋人の由理に一方的に別れを告げた直季だったが、直季に心底惚れている由理は、どんなに邪険にされても直季を追いかけ続けていた。そして、直季の親友であり由理に片想いし続ける敬太は、そんな2人を一番近くで見続けていた。
第9話では、連絡が取れなくなっていた直季を由理がやっとのことで見つけ出す。泣きそうになりながら「直季のそばにいないと死にそうな私を助けて…。一緒になってほしいの。私だって直季を救えると思う」とすがる由理。直季は無言のまま、そんな由理を初めて抱きしめる。その一部始終を、敬太が物陰から見ていた――。
そして第10話では、由理をめぐって直季と敬太が会話を交わす。「光り輝いてる由理が、俺の希望なんだよ。…でも、由理が光り輝いてるのは、お前が光を当ててやってるからなんだよな。そんな由理に俺は惚れたんだと思うと、なんだか悔しい…」とうつむく敬太。すると、直季は言う。
「お前だって光当ててやってんだろ。お前と馬鹿話して笑い転げてる由理が俺、一番好きなのかもしれない。俺…由理にああいう顔させられないからさ」。
直季といる由理に憧れ続ける敬太と、敬太と笑い合う由理に魅力を感じる直季。どちらに転がっても幸せな未来が見えてこないこの三角関係はこの後、最悪の結末を迎えることになる。
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