――先ほど、もうすぐ30歳になるという話が出ましたけど、何かやってみたいことは?
これまでもやってきたことなんですけど、いろいろな国に行ってみたいです。まだまだ、知らないところがたくさんあるので。俳優の仕事に結びつけようというわけではなくて、ただ行きたい場所に足を運んで、見たい景色を自分の目で見るだけ。南アフリカとかに興味があります。
俳優としては、年齢を重ねてどんな役と出合えるのか。
最近は優しいタイプの役が増えてきましたけど、10代や20代前半の頃はジャンルがラブストーリーだったとしても、何かを抱えているような役が多く、少女漫画系のようなキラキラしたものとは縁がなかったですね(笑)。
正直しんどいなと思っていた時期もありましたけど、あれからいろいろな現場を経験して自分なりに成長してきたと思うんです。
だから、今の年齢であの頃苦しんだようなキャラクターを演じたらどうなるのか。また、違った表現ができるんじゃないかなと思ったりもします。
――映画が公開される頃は秋真っ盛りですけど、高良さんがオススメする“秋のエンタメ”は?
やっぱり映画と読書。映画だったら大体2時間、読書は自分の好きなタイミングで普段味わえないような時間が楽しめますよね。映画も本も好きなので、たくさん見たり読んだりしていますけど、最近のお薦めは東出(昌大)くんが映画「聖の青春」(2016年)で演じた羽生善治さんの本。
羽生さんご自身が書かれているんですが、将棋のことは分からなくても面白く読める一冊です。
何か一つのことを長く続けている方の言葉は、きっといいヒントになると思いますよ。
10月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国公開
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