伊藤あさひと武藤潤(原因は自分にある。)がW主演を務めるドラマ特区「ふったらどしゃぶり」(毎週木曜深夜0:59-1:29ほか、MBSほか)が、いよいよ1月9日(木)からスタートする。放送に先がけて、同ドラマの第1話先⾏試写会とトークイベントが都内にて開催され、W主演の伊藤と武藤に加え、秋田汐梨、松本大輝が登壇した。
伊藤あさひ&武藤潤が初主演にして初共演
同作は、WEB小説マガジン「fleur(フルール)」(KADOKAWA)で連載され、2013年にフルール文庫版が発刊、2018年に新書館ディアプラス文庫として新装版が発売された、一穂ミチのBL代表作「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」が原作。“セックスレス”に悩む不器用な大人のラブストーリーを描く。
タワーマンションで同居する幼なじみへの恋心に思い悩む、家電メーカー「伊坂堂」総務部の半井整(なからい・せい)役には、伊藤が配役。彼女とのセックスレスに悩む、整と同じ会社の営業部に勤務する萩原一顕(はぎわら・かずあき)役を、武藤が演じる。
その他、一顕の同棲中の彼女でネイリストの水谷かおり(みずたに・かおり)役の秋田汐梨、整の幼なじみであり同居相手の藤澤和章(ふじさわ・かずあき)役の松本大輝らがドラマを盛り上げる。
「和章に本音を跳ね除けられるシーンは整と同じように苦しかった」(伊藤)
伊藤は半井整という役柄を演じてみて、「(役名で)“かずあき”が二人いるのでややこしいんですが、最初は松本くん演じる和章とのシーンが多くて。整が和章に本音を言っても跳ね除けられてしまうシーンがたくさんあって、その時期は何か整と同じ気持ちで苦しかったなっていう印象だったんです。自分的には本当に挑戦の多い撮影だったなって思います」と告白。
また、司会から表情の演技について話が及ぶと、「表情も整の持ってる一見つかみどころがない性格だったり、少し挑戦的な目をしたり、こっち(一顕)とこっち(和章)とで見せる顔が違ったり、そういうところを丁寧に表現していかなきゃなと現場に入る前から思ってたので、そこを意識して演じていました」と、演じる上でのポイントを明かした。
一方、本作がドラマ初主演となる武藤は、「ドラマにたくさん出るのは今回が初めてで。自分よりも年齢設定が高くて社会人っていう役で、いろいろ挑戦することもあって大変な部分はあったんですけど、現場にいる皆さんと『一顕ならどう動くか、どう生きていくのか』という模索をしながら役柄を作り上 げていく時間はすごく楽しかったです」とコメント。
主演のプレッシャーについて問われると、「最初はめっちゃ緊張してました。撮影現場に来る時も足震えながら向かっていた時もありましたけれど、本当皆さん優しくて楽しい方々だったので、途中からは毎日スキップしながら行ってましたね」と独特のボケを放ち、すかさず伊藤から「うそつけ!」とツッコまれていた。
秋田は自身の役柄について、「かおりは一顕のことを人としても彼氏としても本当に大好きなんだけど、どうしても求められると応じられないっていう、その繊細な感情は大事に表現したいなと思いました。同じような状況にあるカップルの方たちもたくさんいるんじゃないかなと思ったので、そういう方たちが共感できるような2人になればいいんじゃないかなって演じていました」とコメント。
演じる上での苦労について質問が飛ぶと、「かおりには一顕を傷つけたくない気持ちもあるし、でもすごくいっぱいいっぱいなので、つい(一顕に)強く言ってしまうこともあって。そのバランスみたいなのはすごく難しかったなと思います」と、かおりの心の葛藤を表現することが難しかった様子。
松本は、「(和章は)ちょっと攻めた役柄だったのですごく不安もあったんですけど、本読みの日にあさひくんとやってみたらその時から整と和章(の関係性)がいい感じにできていて。撮影初日は緊張とか不安もあったんですけど、すんなりせりふ合わせもできたかなと思ってすごい楽しかったですね」と振り返る。
2人は幼なじみという関係から生じる雰囲気を作る上で試行錯誤していたそうで、松本が「そこをどう見せられるかちょっと大変だったよね」と言えば、伊藤も「それプラス、“(整と和章は)異質な2人”っていうのを監督ともよく話していて。それを出そうとしていました」と語った。