松たか子と松村北斗(SixTONES)が、1月13日に都内で行われた映画「ファーストキス 1ST KISS」の完成披露試写会舞台あいさつに、吉岡里帆、森七菜、脚本を手掛けた坂元裕二、プロデューサーの山本兼司氏と共に登壇した。
松村北斗「2時間という長さを全く感じさせない映画」
本作は、「花束みたいな恋をした」「怪物」などを手掛けた脚本家・坂元裕二と、「ラストマイル」の監督・塚原あゆ子がタッグを組んだ作品で、事故で夫を亡くした妻がひょんなきっかけからタイムトラベルし、亡くなったはずの若かりし姿の夫と「もう一度」出会い、「もう一度」恋に落ちる、心揺さぶるラブストーリー。
タイムトラベルをする主人公・硯カンナを松が、カンナの夫・駆を松村が演じる。そして、駆に恋心を抱く天馬里津を吉岡、カンナと共に働く美術スタッフの世木杏里を森が演じている。
完成した作品を見た感想を聞かれると、松は「駆とカンナのお話ではあるんですが、見ていくと二人を取り巻く人たちにもなんとなく目が合ったり、想像が膨らんで、そんなこんなしていると自分自身に還ってくるような、そんなお話なのかなってことを思いました」と答えた。
同じ質問に松村は「まだ客観視するのは難しかったんですけど、その中で2時間見終わった後、2時間見たような体感はなかったというか、2時間という長さを全く感じさせない映画だったなと思いました。でも、たくさんの物語と展開と人生を見たし、たくさんのメッセージをもらったなという重さは手の中にあって、ものすごく密度のある映画だったんだなって。ちょっと似合わない言葉かもしれないんですけど、“コスパ”がいい映画だと思いました」と回答。
松と松村がお互いの印象について語った
松と松村は本作で初共演。共演する前の印象との変化を聞かれた松は「変わったって言うか、“知った”っていう感じです」と答えた。共演する前はどんな印象を持っていたのかを聞かれると、ちょっと考えてから「人気...者?」と答えた。
それを聞いて、松村が「どこに行っても、僕の輪郭がハッキリしてるっていう謎の回答をし続けているんです。誰も理解できず、それに一本刀だから、今も何も出て来ないんですよね? 輪郭以外で何かないですか?」と松を問いただすと「ない」と即答。
逆に、松村は松の印象について「会った初日から今日まで、距離感と話し方が変わらない方」と語った。「初対面からずっと知った仲のように振る舞ってくれる方で、そのおかげで夫婦役をやれたと思うんですけど、ずっと印象が変わらないですね」と、いい距離感を作ってくれたと語った。