
俳優の木村拓哉が、10月20日に東京タワー前で開催された映画「TOKYOタクシー」のタクシーセレモニーイベントに出席。共演した倍賞千恵子、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜と山田洋次監督とともにピンクのカーペットに華々しい姿を見せた。
木村拓哉が倍賞千恵子を華麗にエスコート
山田監督の91本目の作品となる本作は、フランス映画「パリタクシー」が原作のヒューマンドラマ。刻々と変化する大都市・東京を舞台に、タクシー運転手と乗客の心の交流を描く。11月21日(金)より全国の劇場にて公開予定。
タクシー運転手を演じる木村は、自ら運転するタクシーに倍賞を乗せてエスコートしながら登場すると、倍賞は「運転が上手なので、安心して乗って参りました」と木村の運転を絶賛。木村は「この車は、撮影以来の運転だったので懐かしいなって。劇中では倍賞さんは後部座席に座っていたので、助手席に乗っていると雰囲気が違いました」と感想を口にした。
共演した木村について倍賞は「『ハウルの動く城』ではほとんど会えずに、一日だけご一緒した時もあまり話さなかったんですよ。今回は毎日木村くんとタクシーの中でせりふのやり取りをさせていただいたので、いろいろな話をしました。すごく勉強家でいろいろなことを考えていて、今日もタクシーが着いたら何をしようかみたいに話をされていて、とても真面目な方だと思いました」と印象を語った。

倍賞千恵子、山田組との撮影は「富士山よりもすてきな山登り」
山田監督の話になり、7年ぶりに山田組の現場に出演した蒼井は「今までは緊張の方が前に来てしまって、自分の中で殻を破り切れているかばかり気になっていたんですけど、今回は先輩方の胸を借りてとにかく楽しんでいました。そうしたら終わるのが寂しくなってしまったので、来年あたりせりふをリメークしたいです」と名残惜しそうに答えた。
一方、倍賞は「山田さんはバイタリティがあって、NGもたくさんいただきましたし、もっともっとって考えているのが演出されたときにすごく感じました。スタッフの皆さんも監督に応えようとしている姿を見て、これから皆さんと富士山よりもすてきな山登りができるんだなと感じてうれしかったです」と思いを明かした。
また、現場での印象深い出来事を思い浮かべた木村は「実際にいるかもしれないという人たちをローアングルで撮影している現場だったんですけど、テクノロジーを駆使した撮影でプログラミングに時間がかかってしまったときに、監督は早く撮りたくて、でも待たなければならなくて…」と現場でのエピソードを言及。
続けて「そんなときに監督が『僕はテクノロジーじゃなくて芝居を撮りに来てるんだよ』って言っていて、その言葉が耳に入った瞬間にタクシーの中で僕も倍賞さんも、背筋がピンと伸びたのを覚えています」と気合いが入ったことを語り、「そんなことを言ったっけ?」ととぼける山田監督と笑い合っていた。
◆取材・文=永田正雄

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