
「今年は特殊な年だった」断髪式、一人朗読劇を経て思うこと
――今年は「福山潤断髪式」や「福山潤一人朗読劇『作家、46歳、独身』」など、福山さんにとって挑戦の多い年だったと思います。
実は同僚からも、いつも変なことをやっている人のように見られるんですけど、「皆がやっていないことをやろう」という考えは全くないんですよ。
断髪式に関しては、長い髪を切るのに理由が必要だと思っていたので、今年切ることは前々から決めていました。これまでイベントを主催する機会がなかったので、「これを機に主催でイベントをやろう」「いつもお世話になっている美容師さんに切ってもらおう」と、トントン拍子に話が進んで、結果的にこうなったという感じですね。
朗読劇に関しても、今から2年前に「朗読劇を1人でやりたい」とずっと考えていて。でもやれるうちにやらないと、どうしても身体が言うことを聞かなくなってくると思い、企画を立てて開催しました。その2つがたまたま合致しただけなんですよ。
――「他の方がやっていないことをしたい」というわけではなく、「皆やっているだろう」と思っていたということですね。
そうなんです。なので「他の人がやってもいいのに」と思っています。今後も朗読劇は企画していきたいんですけど、もう1回くらいは1人でやってみたいなという考えはありますね。
仕事を継続しながら90分の1人芝居を10公演できたのは、自分の中でものすごく自信に繋がったんですよね。体力としてはまだまだいけるなと実感できたし、今後の表現活動の後押しになったので、そういった意味でも今年は特殊な年でした。

――福山さんは「体験すること」を大切にしている印象があります。今後やってみたいことがあれば教えてください。
本当は50歳を過ぎてからやりたいと思っていたことを、ひょんなことから今年やることになりました。大変でしたがメッチャ面白かったので、それは継続してやっていきたいなと感じましたね。
あと僕はまだまだ体験していないことがたくさんあって。それこそ声優としては、10代の少年から壮年までを一貫して自分1人でやりたいという思いはあるんですよ。そういったご縁があった時のために、今から準備していきたいですね。
◆取材・文=渡辺美咲

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