
総力戦で動き出すディクト
奈美は首相官邸で杏子に捜査状況を報告。杏子はカナが拘束されているとみられるレンガラ民主共和国に対し協力を要請していたが、返答は得られていない。
佐生新次郎(安田顕)は、インターポールでさえレンガラには踏み込めず、隣国のタイも協力に消極的だと説明。誘拐が事実と断定できれば救出チームを派遣できるが状況は膠着していた。
そんな折、杏子に誘拐犯から連絡が入る。犯人は二日後にタイで開かれる首脳会談で“日本からレンガラへの50兆円の無償援助”を発表するよう要求し、「言及しなければ娘を殺す」と杏子を脅迫した。
軍事独裁政権であるレンガラへの援助は、日本が国際社会から孤立することを意味している。首脳会談までに久慈を捕えて、カナを救出するしか道はない中、ディクトが総力戦で動き出す。

全てを仕組んだ真の黒幕の正体
奈美は久慈の音声データを聴き、わずかに振動があることに気が付く。それはトンネルを通る電車の音であり、その情報をもとに久慈の居場所を清水が特定する。
その後、ディクトのメンバーは久慈がいるシェアオフィスに向かう。久慈は裏口から逃げようとしたが、山内が逮捕する。奈美と山内が久慈に取り調べを行うと、久慈はマニュアル通りに動いただけだと言う。久慈はカナの居場所を知っておらず、端末からも特定することができなかった。
ディクトは引き続き捜査を続け、ついにカナの居場所を特定する。しかし、杏子は総理大臣としての役目を果たすため、首脳会談で日本からレンガラへの50兆円の無償援助を発表しないことを決意する。そんな中、佐生から杏子に電話が来る。佐生の根回しによって、首脳会談は中止に。そして、杏子はカナを救うためレンガラに向かう。
杏子がレンガラに到着すると、パソコンの画面にカナが映っていた。カナは笑いながら自分が全て仕組んだことを明かす。なんと真の黒幕はカナだったのである。杏子は責任をとって総理大臣を辞任するが、カナはテロ行為を続けるのであった。
SNSでは「カナが黒幕なのは衝撃すぎた」「カナが全部仕組んでたのは想像できなかった」「カナが犯人とか想定外すぎる」とカナが黒幕であったことに言及する声が多数上がっていた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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