
アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第23話「新しい時代」が12月21日に放送された。今話で第2クールは最終話。オグリキャップ(CV.高柳知葉)の有マ記念優勝、タマモクロス(CV.大空直美)のラストランの余韻が残る中、イナリワン(CV.井上遥乃)の登場という続編への期待が高まるエピソードが描かれた。(以降、ネタバレが含まれます)
新時代の到来、イナリワンが登場
タマモクロスが引退し、一つの時代が終わりを告げた。しかし、新時代の到来はもう始まりの鐘の音を鳴らしていた。今話冒頭から姿を現したイナリワンに、原作ファンも、競馬ファンも歓喜した。
イナリワンと言えば、1980年代後半からの競馬ブームを知るファンにとっては、忘れられない一頭だ。オグリキャップ、スーパークリークと共に平成三強と呼ばれ、時代を作ったスターホースである。そして、笠松から中央に移籍したオグリキャップと同じように、大井から中央に移籍した地方競馬出身の競走馬でもある。
第23話では史実をモチーフにした形で、大井レース場での東京大賞典で優勝したイナリワンが、中央への挑戦を宣言。しかもこのレースの最後の直線では、領域《ゾーン》の片鱗すら見せる。領域《ゾーン》はシンボリルドルフが語っていた、時代を作るウマ娘が到達する世界。否が応でもオグリとの対決を楽しみにさせる一幕となる。
放送後のXトレンドにも「イナリワン」が上がり、「最終話でイナリワンエピソードって、こりゃ続編確定演出じゃん」「イナリワンのカサマツでのレースも拾い上げるシングレの脚本力最高すぎる」「イナリで狐のお面、和装も素敵だ」など、注目を集める多数のコメントが寄せられていた。

タマモクロスの帰る場所が描かれた優しい改変
有マ記念のその後としては、タマモのフォーカスが注目のシーンとなった。病床のおっちゃんの元に行き、最初は緊張しながらも、しかし、何か言葉を掛けられたあとに「ただいま」と、涙を溢れさせながら、泣き声交じりで晴れやかな笑顔を見せたタマモ。あえて短く収めたと思えるもので、彼女の心の内に触れるにはこれだけで十分だったと言える。
最後まで具体的な説明がなかったタマモとおっちゃんの関係だが、ファンの間では、おっちゃんは現実のタマモクロスが生まれ育った錦野牧場の擬人化だと考えられている。
経営難にあった錦野牧場はタマモクロスが重賞連勝をしだす前に倒産。牧場は閉鎖され、タマモクロスが優勝した春の天皇賞で、生産者が立つ場所に誰もいなかったのは有名な話だ。第12話で幼いタマモを連れながら住む場所を探す母の描写があったのも、故郷の牧場がなくなってしまったことに由来するエピソードだったと思われる。
そうした生い立ちにあり、現実では故郷をなくしてしまったタマモクロスだが、本作は優しい改変により、故郷に戻ることができたと言えるのだろう。
とても印象的に届けられたタマモの涙の笑顔が最終回のラストシーンに。SNSには「このカットでラストを締めたのはホント心憎い」「ただいまの言い方に溢れる想いが…」「タマちゃん、最高の笑顔だった」などのコメントが殺到した。
また、「日本一、おめでとう! これからもよろしくね」とオグリににっこり微笑むベルノライト(CV.瀬戸桃子)の笑顔も反響を呼び、「ベルノちゃんはもうオグリに欠かせない相棒だ」「最後のベルノラスト可愛すぎて心停止」などのコメントも多数呼び込むことに。その他、「今回は怪物の成長の物語だった」「シーズン3は悩めるクリークの覚醒にも注目だ」「史実を知ってるとこれからのオグリの描き方が気になって仕方ない」など、放送後にはさまざまな感想が寄せられていた。
◆文=鈴木康道
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
▼ABEMAで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る
https://abema.tv/video/title/512-12
▼Disney+で「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る
「ウマ娘 シンデレラグレイ」視聴ページ
▼Huluで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る
https://www.hulu.jp/umamusume-cinderellagray
▼Leminoで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る▼
「ウマ娘 シンデレラグレイ」視聴ページ
▼TVerで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る▼[
https://tver.jp/series/sr21n2vvzs




































