再会を約束! ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭2017~初日公演をリポート
キャストたちのバイタリティ・進化に改めて驚かされたのがこの後半のライブパート。ダンサーが華を添えるなか、それぞれの役に徹しながら歌い、踊り、時には殺陣で魅せる。コート、ジャケット(そして時には内番)でメリハリをつけた衣装、きらびやかな照明がキャスト陣を一際輝かせてみせた。静と動のコントラストもさすがで、例えば蜻蛉切がダイナミックに聴かせるソロナンバー「Real Love」から三日月宗近・小狐丸らによるエモーショナルな「mistake」、そこから幻想的な「サヨナラ」(石切丸・和泉守兼定)「美しい悲劇」(三日月宗近・加州清光)へとうつり変わっていくブロックなどは特にドラマティックに感じた。
全てがハイライトと言える瞬間ばかりだったが、特に盛り上がりを見せたのは、刀剣男士全員で歌ったハートフルな「えおえおあ」からだろう。アリーナ客席のみならず、武道館2階席の後方座席まで出演者が登場するという嬉しいサプライズも会場の熱狂にさらに火をつけた。本編のクライマックス、武蔵坊弁慶(田中しげ美)らも登場して太鼓の演出で沸かせた「歓喜の華」「漢道」は圧巻の光景であった。
最後の「エピローグ」では、にっかり青江が自身にまつわる逸話を話す。迫真の表情で語っていたところ、石切丸が現れ「百物語というのは99話目でやめていいそうだよ。100話目まで語ると本物のあやかしが現れてしまうから」と伝えると「それもそうだね。じゃ。帰ろうか」とあっさりと引くにっかり青江。そして「一緒に帰りましょう」という今剣の温かな言葉をにっこりと受け取り、帰路へ。そして心を震わせるような2曲(新曲と「かざぐるま」)を披露した。
「どうかな? 真冬の百物語。あ、そうそう。話さないほうがいいよ。怖い話は、帰り道にね。完成してしまうからね。うちに帰るまでが百物語だからね。それじゃ、気を付けて──」
にっかり青江が妖艶な雰囲気で言葉を残し舞台を去っていったところ、三日月宗近の「さて、給料分は仕事をするか」という言葉に続いて、刀剣男士たちが続々と登場。加州清光の「じゃ、おっぱじめるぜえ!」を合図にメインテーマである「刀剣乱舞祭2017」を出演者全員で熱演。大きな歓声が沸くなか、1人1人がファンに挨拶をした。
原案=「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
総合演出=茅野イサム 脚本=御笠ノ忠次
振付・ステージング=本山新之助
振付=TETSUHARU
公式サイト
https://musical-toukenranbu.jp/
(c)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
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