北川景子が初時代劇「花のあと」の現場でつかんだ“物作り”の姿勢(1)

2010/03/09 21:13 配信

映画「花のあと」で自身初の時代劇に挑む北川景子

映画「花のあと」で自身初の時代劇に挑む北川景子

藤沢周平原作の映画「花のあと」が3月13日(土)より公開される。これに合わせ、時代劇専門チャンネルでは、「映像で綴る藤沢周平の世界」を3カ月にわたり放送中。3月8日(月)からは、時代劇情報番組「瓦版」で同作に主演する北川景子のインタビューが放送されるほか、3月には「蝉しぐれ」「闇の歯車」などもラインナップされている。

本作は、江戸時代・東北地方の海坂(うなさか)藩を舞台とした物語。武家の娘として生まれた以登(いと/北川)は、女性である自分と対等に剣術の試合をしてくれた下級武士・江口孫四郎(宮尾俊太郎)に恋心を抱く。しかし、彼女には風采の上がらない片桐才助(甲本雅裕)といういいなずけがいた。家の都合で妻をめとった孫四郎は、藩の上役・藤井勘解由(ふじいかげゆ/市川亀治郎)の陰謀により命を落とす。以登は才助の力を借りながらその事実を突き止め、仇討ちを決意する。

本作で時代劇に初挑戦し、吹き替えなしで激しい殺陣もこなした北川に、撮影の裏側と時代劇の魅力について聞いた。

―――本作に出演されるにあたって、どんな準備をされましたか?

撮影は2カ月間だったのですが、準備期間を含めると半年以上かかったんです。まずは袴を着た状態で刀を抜いたり納めたりする動作の練習から始めました。そのあと、刀を振り上げて下ろすというようなシンプルな動きを教えていただき、最終的には劇中で披露している殺陣の稽古までという風に段階を踏んで。ウエイトトレーニングなどはしませんでしたが、多い時は週に3回くらい殺陣の練習をしていたので必要な体力は自然と身に付きました。竹刀、木刀、竹光を使って練習したんです。

―――本格的な殺陣のシーンが何度か出てきますが、練習も含めてケガなどはなかったのでしょうか?

ケガはなかったけど、手に豆ができてそれがつぶれて…ということの繰り返しでしたね。その状態はクランクアップまでずっと続きました。だからテーピングを巻いたりしながら練習と撮影を続けたんです。あと、左足に重心が結構掛かるので、左足もだいぶ疲労がたまっていました。

―――殺陣だけでなく、時代劇特有の難しい所作などが多い作品ですが、具体的にはどの辺りが大変でしたか?

身のこなし、所作については本当に大変でしたね。殺陣の基本姿勢も同じですが、着物を着た時は“腰を落とす”というのが基本姿勢なんです。それをしっかり身に付けるまでは、ただ歩くことも難しくて。慣れるだけで1、2カ月は掛かったかもしれません。完成した作品を見た時はそういう基本動作がちゃんとできているのか、その点ばかり気になってしまいましたね。

―――確かに、着物を着て動くというだけでもなかなか難しそうですね。

最初は着物を“着せられている”という感覚しかなくて、体に合わなかったんですよ。だから、撮影が終わって洋服を着ると安心するという感じでした。着物が体にフィットするまでに2カ月くらい掛かったかもしれません。中でも一番難しかったのは、殺陣をしながら演技をする、お茶を淹れながら演技をする…というように、演技と所作を同時にこなさなきゃいけなかったことです。普段は感覚で動いて演技することが多いんですけど、時代劇は段取りも多く、ただ立つ、ただ座るというだけでも難しいんです。

(2)へ続く