「anone」熱演中の広瀬すず「(坂元裕二さんには)見透かされているんじゃないかと思う」
放送中のドラマ「anone」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)。毎話、面白いセリフ回しが話題となる同作だが、主演の広瀬すずにとっては、初めての坂元裕二の脚本作品。やりがいとプレッシャーの両方を感じつつ撮影をしているという広瀬に話を聞いた。
「実は、坂元さんにはまだお会いしたことがないんです。でも『Woman』(2013年日本テレビ系)など坂元さんのドラマはずっと見ていて、大好きでした。今回、10代で坂元さんのドラマに出させてもらうなんて、すごいぜいたくというか、我ながら本当に運が強いなと幸せを感じています。周りでこの仕事をしている友達も『いいなぁ』と言ってくれますし、私も出演が決まったときは『やったぁ』と単純に喜んだのですが、冷静になって『坂元さんの脚本を自分の力では表現できないかも』と不安に思うこともありました」
一つの場面が長く、話し言葉ではない独特の言い回しもある坂元脚本。演じていて苦労することは?
「やっぱりセリフです。坂元さんならではの間とかリズムとかペースとか…。会話が生っぽいじゃないですか。ハリカは力が抜けている感じで、普段の演技を100としたらその40%ぐらいの力でしゃべっている感じ。これまでの役はハキハキとしていて全力!という感じで、常に130~140%の力で話しているような感じだったのですが(笑)、でも、ハリカは力が抜けていて、亜乃音さんたちもみんな40~50%ぐらい。そんな人が集まる会話劇だから、台本を読み込みすぎるとよく分かんなくなっちゃうことも。今は、とにかくセリフを憶えて現場で実際に言ってみるという感じです。水田監督が『ここは相手にセリフを被せて』というように指示をしてくださいますし、本当に皆さんの力で何とかしていただいています」