お市・田中れいなは「ひゃっほい!」、今井宗久は彦摩呂そのまんま
――信長と長政の間に入るのがお市の田中れいなさんですが、2人から見た田中さんの印象はどのようなものですか?
鶏冠井:僕の中ではお市って活発な女性、とても元気なイメージのある女性で、れいなちゃんも「ひゃっほい! イェーイ!!」みたいな感じなのでぴったりだなと思います。
小西:え? れいなちゃん、「ひゃっほい!」とか言ってるの?(笑)。
鶏冠井:いや、言ってないけど(笑)、明るくて可愛いなっていうイメージがあるからさ。
小西:そうだね(笑)。僕はお市とのシーンはまだ本格的には入ってきていないので、これからどう作り上げていくかという感じです。
――面白いのが、彦摩呂さんが今井宗久という役でキャスティングされているところ。どういう役どころなのでしょう?
鶏冠井:今井宗久は千利休と並ぶ「天下三宗匠」と言われた茶人です。武野紹鴎(たけのじょうおう)の弟子で、千利休の一緒に茶を学んだ人だと彦摩呂さんが教えてくれました。
小西:どういう役かと言えば、ストーリーテラーですね。語り部的な形で僕らを見ています。
鶏冠井:最初は一歩引いた目線で僕らを見ているんですけど、劇が進むに従って、話の中にどんどん巻き込まれていくんです。「昔々あるところに~」みたいな昔話のような感じで始まるんですけど、それが登場人物として彦摩呂さんも物語に入り込んでいくというのが面白いところです。
――想像するととても楽しそうですね。
小西:彦摩呂さんの宗久は面白いですね。稽古中も本人が面白い(笑)。
鶏冠井:でも、あのビジュアルずるいよね。本人じゃん(笑)。彦摩呂さんのイメージで役を作ったと久保田唱(演出)さんが言ってました。
小西:とにかくインパクトがすごいから、持っていかれないようにしないと。あと、ダブルキャストの八重も注目ですよ。八重がまた面白いんですよ。八重は織田サイドだと水城夢子さん、浅井サイドだと成瀬瑛美さんが演じるんですけど、2人の演じる八重が、全然違う八重なんですよ。
久保田さんは2人に合わせて演出を付けたとおっしゃっていたし、八重が変われば長政も変わってきますからね。正室と側室というお市との関係もあるし、そういうところも、両サイドを見て楽しめる部分だと思います。
――2人は数々の舞台に出演されていますが、役者として舞台のどのようなところに魅力を感じていますか?
鶏冠井:演じるということ自体がすごく楽しいです。ただ、自分が楽しむのは簡単ですけど、舞台に限らず、映画、ドラマも娯楽としてあるものだから、一番は見てくれる人が楽しめるものにしないといけませんよね。そこに対してのやりがいもそうですし、お客さんに「面白かった!」と言っていただけた時の達成感が、僕にとっての一番の魅力です。
「信長の野望」の1つの見方として、「もし戦国の世に生まれて、もし織田信長になったらどうしますか?」というものがあって、それを僕は体現していると思うんです。今回はそういう共感も楽しんでもらいたいです。
小西:舞台の魅力か、僕はどういうところだろうな。お客さんに楽しんでもらうのもそうだし、やっぱり色々な人の人生を演じられるというのは楽しいですね。特に舞台は何公演も上演しますけど、同じ舞台というのは1つもなくて、毎公演違う楽しさがあるというのが魅力だと思います。
――今後、ご自身が目指す役者像や目標はどういうところにありますか?
小西:僕は役者として、演じる役がリアルにそこに生きていると思わせられる芝居を目指していて、目標は大きい映画に出たい!
鶏冠井:具体的だね(笑)。
小西:役としては、暗い役、クールな役をやってみたいです。エンタメ要素が強いものより、社会派とかのヒューマンドラマ系に挑戦してみたいですね。
鶏冠井:僕もやってみたい役や目標というのは色々あるんですが、まずは今目の前にある「信長の野望」を成功させて、次に繋げたいというのが今の願いです。そして、連ドラに出れるように頑張ります!
【田中れいな、舞台「信長の野望」で戦国一の美女に。視線を奪う芝居を作りたい! に続く。同記事は5月5日(土)朝7時アップ予定】
取材・文:鈴木康道
5月17日(木)~5月28日(日) 全16公演
SIDE織田、SIDE浅井を回替わりで公演
劇場:CBGKシブゲキ!!(東京都渋谷区道玄坂渋谷プライム6階)
【HP】https://nobunaga-stage.com/
【Twitter】@nobunagastage
■鶏冠井孝介公式Twitter
【Twitter】@KAIDANGER_
■小西成弥公式Twitter
【Twitter】@seiya0906
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