大泉洋 小松菜奈との初共演映画で「最悪にネガティブな状況を想定してました(笑)」
――一方の大泉さん演じる近藤は、バツイチ&子持ちの45歳。同年齢ということで、近藤に親近感を感じるところはありますか?
大泉「(永井聡)監督が私にオファーしてくれた理由として、『近藤はさなくて頼りないおじさんだけど、あきらが好きになる魅力がある男』ということで、大泉さんがピッタリだと言ってくださって。確かに近藤さんは優しくて温かい。私も優しいのは優しいんだけど、私はよくぼやきますからね(笑)。近藤は愚痴を言わなさそうだもんね」
小松「確かに店長は愚痴を言わなさそう(笑)」
大泉「だから、近藤さんは私よりも、ずっと魅力的な男なんだと思います(笑)」
――ちなみに、近藤はあきら以外の女性から「くさい」「パッとしない」と散々な言われようをしていますが、大泉さん自身が「自分もおじさんになったな…」という瞬間は?
大泉「私自身、45歳という年齢になっても、おじさんになっている感覚がないんですよね。よく(TEAM NACSの)メンバーの戸次重幸が『自分がいくつになっても(大相撲の)横綱はみんな年上に見える』と言っていたんですが、まさにそうで。だから、自分的にはまだ32歳ぐらいの感覚で、まだまだ世の中に甘えていてもいいんじゃないかと思ってしまうんですよね(笑)」
小松「ダメですよ(笑)」
大泉「でも、日本中が私のことを年下みたく扱ってない? だから、いつまでも大人になりきれないというか、洋服を選んでいても『これはもうちょっと大人になってから』とか言ってしまうのかも。45歳なんて、十分すぎるおじさんなのにね(笑)」
小松「おじさんでも『俺の心はまだ18歳』という方もいますよね(笑)」
大泉「そういう人を見ると、イタイと思うの?」
小松「かわいいなと思います(笑)」
――そんな小松さんから見て、大泉さんのかわいいと思う部分は?
小松「大泉さんは自分のことをかわいいと思ってますから、何も私が言わなくても(笑)」
大泉「今でもファンの方から『洋ちゃん、かわいい!』と言われるのが一番うれしいもん」
小松「カッコいいよりも、かわいいが上なんですね(笑)?」
大泉「一番いいのは『面白い』で、その次が『かわいい』。今日の衣装もかわいいでしょ?」
小松「かわいいです。でも、大泉さんはご自分の『かわいい』アピールを全力でしてくるので、いつも『私よりも大泉さんの方が100倍カワイイです』と言ってます(笑)」
――では、最後に作品としての見どころを教えてください。
大泉「監督が原作をとても大切にされる方で、原作に登場するシーンは一言一句セリフを間違えないでくださいと言われまして。それは役者にとってすごくプレッシャーでしたが、あきらと近藤の関係だけでなく、夢をあきらめそうになっていた二人が再び前に向かおうとする姿にキュンキュンしていただける作品になったと思います」
小松「原作を読んでいても、女子高校生とおじさんの恋がこんなにもさわやかに描かれている作品はないと思いましたし、映画としても見てくださる方の心の霧が晴れるような前向きな作品になっていると思います。ぜひ多くの方に楽しんでいただけるとうれしいです」
おおいずみ・よう=1973年4月3日生まれ、北海道出身。B型。6月25日(月)放送のSPドラマ「あにいもうと」(TBS系)に出演。ほか、出演映画の公開を多数控えている
映画「恋は雨上がりのように」
5月25日(金)公開
原作=眉月じゅん/監督=永井聡/脚本=坂口理子/
出演=小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊ほか