衛星放送協会オリジナル番組アワード最優秀賞を発表!
2017年度にBS、CS(有料多チャンネル)で放送されたオリジナル番組の中から、優れた番組・企画を表彰する「第8回衛星放送協会オリジナル番組アワード」。オリジナル番組賞全7部門とオリジナル編成企画賞の最優秀賞および審査委員特別賞が6月11日に発表され、今年も衛星放送ならではの多様な作品が並んだ。
第1回から審査委員長を務めるノンフィクション作家の吉岡忍氏は、「8回目にもなると、応募作全体を見た時にずいぶん手馴れてきた感じはあります。ここにくるまでには、それぞれのチャンネルの特性を築こうと試行錯誤を重ねた8年間がありました。一方で、粒がそろってきた分、無茶や冒険をする番組が少なくなったといえるのかもしれません。それだけに年々審査は難しくなっています」と、審査を終えての感想を語る。
今年も衛星放送ならではの多様な作品が並ぶ!
ドラマ番組部門の最優秀賞は、藤沢周平の傑作小説を北大路欣也主演でドラマ化した「三屋清左衛門残日録 三十年ぶりの再会」(時代劇専門チャンネル)が受賞した。吉岡氏は「時代劇の中の時代劇」と表現し、高いクオリティを絶賛した。
ドキュメンタリー番組部門の最優秀賞「BS1スペシャル なぜ日本は焼き尽くされたのか~米空軍幹部が語った“真相”~」(NHK BS1)は、歴史的な音声テープの発見が評価のポイントとなった。太平洋戦争末期、日本の敗戦が濃厚となるなか、アメリカは日本へ無差別爆撃を続け、約40万人が犠牲になった。取材チームは米軍施設で、空爆を計画・実行したカーチス・ルメイをはじめとする、空軍幹部246人の肉声テープを発見。日本への無差別爆撃がどう始まり、拡大していったのか、米軍内部の変遷を浮き彫りにした骨太の作品だ。
中継番組部門の最優秀賞は、「徹底マーク!ゴールキーパー~2017 J1第7節『FC東京-浦和』BS102ch データ連動中継~」(NHK BS102ch)に輝いた。J1のゴールキーパーは1試合で5~6km移動するというが、ゴール前での攻防以外のときは何をしているのか? キーパー専用カメラで常にその動きを追うほか、キーパーやディフェンダーの位置や動きをCGで可視化するなどして、ゴールキーパーの動きの全貌に迫った。まさに衛星放送でなければできない中継スタイルといえよう。
【オリジナル番組賞 最優秀賞】オリジナル番組賞 最優秀賞
■ドラマ番組部門
「三屋清左衛門残日録 三十年ぶりの再会」(時代劇専門チャンネル)
■ ドキュメンタリー番組部門
「BS1スペシャル なぜ日本は焼き尽くされたのか ~米空軍幹部が語った“真相”~」(NHK BS1)
■中継番組部門
「“徹底マーク!ゴールキーパー ~2017 J1第7節「FC東京-浦和」 BS102ch データ連動中継~”」(NHK BS102ch)
■バラエティ番組部門
「ザ・カセットテープ・ミュージック「A 面に入れたいサザンの名曲」 」(BS12 トゥエルビ)
■教養番組部門
「“ドキュメンタリー ~The REAL~ 女子ソフトボール ~2020からその先へ 世界一へのプロジェクト~”」(J SPORTS 3)
■アニメ番組部門
「うたの時間」(アニマックス)
■ミニ番組部門
「映画の遺伝子「ヘイル・シーザー!」」(スターチャンネル1)
【オリジナル編成企画賞 最優秀賞】
「世界の歴史ドラマ」(チャンネル銀河)
【審査委員特別賞】
■ドラマ番組部門
「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」(WOWOWプライム)
■ドキュメンタリー番組部門
「棋士・藤井聡太~取材ノート~」(囲碁・将棋チャンネル)
一般社団法人 衛星放送協会 http://www.eiseihoso.org/