「花晴れ」運命の最終回を前に中川大志が激白! 『天馬をどれだけ“人間”にしていけるかが課題だった』【中川大志連載】
中川大志が馳天馬役で出演する「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)が6月26日(火)放送で最終回を迎える。
発売中の週刊ザテレビジョン6/29号では撮影現場から、中川が最終回に向けた思いを語っている。
クライマックスに心を躍らせる視聴者には今更だが、中川が演じるのはあの“F4”が在籍した英徳学園のライバル校・桃乃園学園の生徒会長・馳天馬だ。
主人公・江戸川音(杉咲花)の婚約者にして、音に思いを寄せる英徳学園の正しき5人=C5のリーダー・神楽木晴(平野紫耀)の恋敵。運命の最終回では、晴との武道3番勝負の決着、そして3人の恋の行方が描かれる。
中川はここまでを振り返って、「印象深いシーンはたくさんありましたが、天馬としては第9話(6/12放送)が肝かなと思うんです」と語る。自分を襲った不良たちの黒幕が天馬の側近である近衛(嘉島陸)だと告げた音に対して、天馬は半信半疑。それに怒った晴は、天馬を怒鳴りつける。『そんなの一択だろ!』
「音ちゃんと近衛どちらも大事で傷つけたくない。優しい天馬らしいけれど、晴になぜ音ちゃんを信じないんだと一喝されたとき、その直球さが痛いほど刺さるんです。でも生き方はなかなか変えられなくて…。それがこのドラマの“自分らしく生きる”というテーマにもつながるのかなと感じました」
これまでの完璧さからは意外なくらいに、心の迷いを表に出した天馬。思えば、中川自身も、中盤からの見どころを“天馬が人間らしい感情を出してくる”ことだと語っていた。
例えば、音×天馬、晴×メグリン(飯豊まりえ)のWデートが描かれた第6話(5/22放送)。たびたび晴に気を取られてしまっていた音に、天馬は「今日一日、僕が何も感じてないと思ってる?」と鋭い言葉を。SNSでは、天馬が初めて見せる弱さが胸を突いたという声が大半を占める一方、いつもの物腰柔らかい天馬とは違う表情に戸惑う声も聞かれた。
中川自身も、「王子様のような天馬が好きで、人間くさい部分を受け入れられない人もいたはずで、僕もそこに葛藤することはありました」と振り返る。「でも、“二次元的な天馬をどれだけ人間にしていけるか”が自分の中の課題だったので、それを最後まで全うしたいなと」
その上で目指すべきものがある。「それでもなお、(視聴者にとって)引かれる人じゃなきゃとも思うんです。晴も天馬も魅力的でないと、揺れ動く音ちゃんに視聴者の方が感情移入できなくなる…。だから、ただただ音ちゃんを思う気持ちだけは絶対ブレないようにしたいですね」
最終回に向けて、中川は「僕自身、天馬だけでなく全キャラクターに思い入れがあるし、視聴者の方も愛を持ってくれていると思うんです。それを裏切らない、愛のあるゴールになっていると思うので、あとはそこにどう自分がたどり着くかだけ。寂しい思いもありますが、最後まで全力で演じたいと思います」と思いの丈を明かした。
それぞれがそれぞれの結論を導き出す最終回。見逃せない展開の連続になりそうだ。