<半分、青い。>「トヨエツ」トレンド入り!“深い愛”に視聴者涙「毎朝もらい泣き」「やっぱり二枚目!」
「彼女が幸せになってくれたら、それでいい」
結局スランプから抜け出せず、漫画の世界から去る決断をしたユーコだが、そんな彼女を見つめる秋風の眼差しは、どこまでも優しい。22日放送の第71回でユーコの結婚式当日の朝を迎えた秋風の表情はもはや漫画の師匠のそれではなく、父親のようだった。
「もっとユーコを引き留めるかと思った」という鈴愛に、秋風は「彼女が求めているのは居場所だと思ったんだ」「わたしは娘を送り出すような気分だ。彼女が幸せになってくれたら、それでいい」と静かにほほ笑んだ。鈴愛とユーコ、ボクテが漫画家を志し歩んだ期間、それを見守った秋風自身も師匠として、父親代わりとして成長していたのだと感じさせるシーンだった。
芸能の世界で自分を見失う「ちりとてちん」(2007-2008年)のA子こと清海(佐藤めぐみ)や、高級料亭の箱入り娘から身を落とす「カーネーション」(2011-2012年)の奈津(栗山千明)など、連続テレビ小説では時として、ヒロインの友人の挫折が描かれる。彼女たちの“その後”はヒロインの人生ほど詳細には描かれないため、どこか悲壮感に似たものが漂うこともある。
ユーコも一度はすさんだ姿が描かれたが、彼女ならきっと大丈夫。幸せになれる。そう予感させるのは、「帰る場所がある方が出て行きやすい」と父親のように深い愛情をもって送り出す秋風の存在があるからに他ならない。
秋風の深い愛情にふれ、SNSでは「秋風先生の愛情に感動した」「なんて優しくて深い愛」「父親そのもの」「秋風先生の優しさに毎朝もらい泣き」といった声があふれた。Twitterでは一時、「秋風先生」「トヨエツ」など関連ワードがトレンド入りし、結婚式の朝のシーンでは、長い髪を一つにまとめタキシードを着て登場した秋風の姿に「やっぱり二枚目。カッコいい」「ユーコちゃんとバージンロード歩いたのかな」と想像する声も上がった。
23日放送の第72回では、地元の町医者・貴美香先生(余貴美子)の還暦パーティーに沸く岐阜・梟町が描かれる。18歳の夏を最後に会っていない幼なじみ・律(佐藤健)への複雑な思いを胸に、鈴愛は帰郷を決心する。