7月22日放送の大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で、長州藩と、会津藩・桑名藩・薩摩藩らが繰り広げた“禁門の変”が描かれた。
主人公の西郷吉之助(鈴木亮平)が、初めて指揮を執った戦がこの“禁門の変”。同放送回は吉之助の大きなターニングポイントとなった一方で、もう一人この戦で注目された人物がいた。
それは、長州軍を率いていた豪傑・来島又兵衛(長州力)を討ち取った川路利良(泉澤祐希)だ。
“人斬り半次郎”と呼ばれる剣の達人・中村半次郎(大野拓朗)も狙っていた来島を、銃で仕留めた川路。
今回は、そんな川路を演じる泉澤にインタビューを行い、“禁門の変”シーン撮影の裏側や、主演の鈴木との関係性、そして今後の展開などを聞いた。
川路役に決定し「すごくやりがいのある役だと感じました」
――最初に出演が決まった時の感想を教えてください。
とてもうれしかったです。川路についてはあまり知らなかったんですが、調べてみて、後に日本の初代警視庁大警視になる方だと分かりました。
歴史上の人物を演じる時に、「その人がいた」という実感を持てないまま演技をすることもあるんです。ただ、川路の場合には、今でも残っている“警察”を作った人物なので、責任を感じつつ、すごくやりがいのある役だと感じました。
――川路はどんな人物だったと思われますか?
自分の信念を強く持っている人です。
川路は無口な方だったらしくて、挨拶や相槌もあまりせずに無言で意思疎通を交わしていたと聞いて、格好いいなと思いました。
僕もプライベートでは割と無口なので、そこは共通点かなと思います(笑)。
そんなふうに無口で怖そうに見えても、川路は一度も人に怒ったことがない優しい人だったそうなんです。
僕もそんなふうに見えるよう、意識して演じるようにしています。
でも、静かなだけでの人ではなく、大きな声で「チェストー!」と叫んだりするシーンもあるので、緩急をつけて演じようと考えています。
――川路が注目された“禁門の変”シーンの撮影はいかがでしたか?
アクション映画などに登場するスナイパーにずっと憧れていたので、来島を討ち取るスナイパーのような川路を演じることになるなんて、思ってもみなかったです。
川路は来島を討ち取ったことで認められた人物だと思うので、そのシーンは大切に演じました。
他の射撃をしている人たちと川路は動きが違うんです。あとは、銃の先生と相談しながら、なるべく格好良く見えるフォームを模索して演じました。
――ほかの人たちと、どのような違いがあるんでしょうか?
素早く照準を定めて、すぐに撃つというアクションをしています。
普通だったら、号令を聞いてから構えて、狙って撃つんです。でも、川路の場合は、狙う時間が短くて、構えてからすぐに撃っています。
でも銃を持っているだけで重かったので、鍛えないとな、と思っています(笑)。