植田真梨恵「フラッシュバック率がすごい(笑)」デビュー10周年記念ライブ終幕!
名曲「優しい悪魔」へ
一転してダークな世界に引き込む重めなピアノ音とともに、“ボーカリスト・植田真梨恵”の真骨頂ともいうべき、きれいで一度聴いたら離れられないインパクトのある力強い歌声が闇を切り裂く。
マイクの前で微動だにせず、表情だけで全てを物語るような圧倒的な表現力。何時間でも聴いていたくなる植田の世界がそこには広がっていた。
冗談抜きで“声を出して泣きたくなる”ほどの歌声で手の震えを止めるのに必死になっていると、曲終わりにはここまでで一番かもしれない拍手が“優しい観客”から沸き起こり、会場を温かく包み込んだ。
そして「愛と熱、溶解」では、しっとり艶っぽい中にもパワーがみなぎる歌声を響かせ、車谷啓介のパワフルなドラムで締めくくる。
一瞬の静寂の後、またしても重いダークなドラム音が聴こえてきたかと思えば、おとなしめに入る植田の低音ボイスがいい意味で不気味にバンド音の間をすり抜けて流れ出し、まるで洋楽を聴いているかのような異国感・そして全てを破壊するかのようなインパクトを心に刻む。
続けざまに不思議な音色が響き渡り、本人も油断したらかんでしまうほどの早口具合に見ている方が「か、かまないで…」とドキドキしてしまったが、そこはプロ。杞憂に終わった。
ディスコに迷い込んだかのようなカラフルなライトに底知れぬ怖さを感じるエコー強めなサウンドが絶妙にマッチし、植田自身あえてフラフラになりながら歌う演出も気分を高めた。
それから「メリーゴーランド」「飛び込め」と名盤『センチメンタルなリズム』の中でも人気の高い2曲を立て続けに披露。ファンも植田に合わせて口ずさんでいた。
しかし次から次へと名曲が飛び込んでくる。企画コーナー等を挟まず、ひたすら真摯(しんし)に歌を歌う植田をじっくりと堪能できるライブ構成。
しかも、全てインディーズ時代の楽曲ということで、最新曲「勿忘にくちづけ」の“優しい口どけ”の歌声とはまたひと味違う、ギターをかき鳴らす植田のカッコイイ歌も存分に味わえる。
MCでは、ここまでのライブを振り返って「今日は10周年記念ライブ『loadSTAR』にお集まりいただいて本当にどうもありがとうございます!
ずっと続けていこうと思っているんですけど、実際にずっと続けてこられたんだと思うと、まずすごくうれしいなと思います。
インディーズ時代の曲を歌いながら、何回も『あ~このとき、こんな気持ちだったな』と思いながら歌を届けています。今日のフラッシュバック率がすごい(笑)」としみじみ心情を吐露し、会場から笑いが。
さらに「ずっと自分が格好いいなって思う曲を作りたくて…。どんな歌を歌えばいいだろうって全然分からなくて、私は自分の思いしか歌えないから、ステージの上にうそばっかりの曲を持って行きたくないなと思っていて、そうしたら本当のことばっかり歌うようになってしまって。
じゃあ、どんな歌が格好いいのかとか、何を歌えばいいのか全然分からなくなったときに、1年ぐらい曲が書けなくて。
その後で『植田さんが思ったままの今の気持ちそのままの曲を書いたらいいですよって言われて書いた曲をお届けします。もう残り少ないですが、楽しんでいってください」と語り、激しい感情を爆発させる「心と体」をパフォーマンス。
ファンも力いっぱいの手拍子とともに、植田の歌声に聴き入り、ラストスパートとばかりに「S・O・S」に「100life」と続けた。
そして「最後の曲です。どうもありがとうございました!」とあいさつし、アコースティックギターを優しく鳴らして「コンセントカー」を歌いだす植田。
最後にはバンドと一体になって激しくヘッドバンキングしてビシッと決め、バンドメンバー共々「ありがとうございました!」と深々とおじぎをして、本編は終了した。
発売中
■植田真梨恵オフィシャルサイト
【HP】http://uedamarie.com/
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