現役最高齢テレビディレクター89歳人生最後の仕事
「核の記憶」の番組ナレーターを務めたのは、女優・檀ふみ。「ジャーナリストとしてたぎるような熱い思い」を鈴木から感じたことを打ち明ける。
「今はインターネットで調べたり連絡を取ったり、デスクに座ったままのお手軽な取材も可能になりましたが、とにかく自分の足で歩き、自分の目と耳で確かめて、綿密にメモを取りつつ取材を進めていくという、鈴木さんの変わらぬ姿勢に胸を打たれました。
まだまだ掘り下げていきたいテーマをたくさんお持ちのようです。ご自身が現場に足を運ばなくても、その情熱をもってすれば、多くの人を動かすことができる。鈴木さんのマグマを、ぜひ後の世代のジャーナリストに伝えていただきたいと、切に思いました」と。
そして、「広島や長崎のことは、ある程度は理解しているつもりでしたし、南太平洋の核実験についても、全く知らないわけではなかったと思います。
でも、あの美しい南の島々が、繰り返し行われた核実験でこんなにも深く傷ついていることは、この番組を通じて初めて知り、ショックを受けました。広島や長崎で終わったのではない。世界各地で核被害が広がっているという現実は、非常に重い投げかけです。
番組の中でニュージーランドの方々が、『核廃絶に向けての状況を変えていくのは、自分たちの思いがあってこそ。日本の憲法9条が、その原動力となっている』と言っていたのが印象的でした」と番組が包含するメッセージを解説する。
構想、企画から2年。病とも闘いながら、各地の核被害状況を取材し、被爆者の現実をカメラに収めた89歳ジャーナリストが放つ思いを受け止めたい。
2018年8月4日(土)夜7:00-8:10
BS12 トゥエルビにて放送
ナレーター:檀ふみ
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